2015年7月14日火曜日

神奈川県海老名市にあるかながわ農業アカデミーで、農薬シンポジウム in 神奈川が開催されました。家を朝7時50分頃出て、海老名駅前からバスに乗って、会場に着いたのは11時頃ですから3時間ぐらいかかりました。主催者、司会者、パネルディスカッションのパネリストの方々との打ち合わせがあり、昼食後、シンポジウムは午後1時半から始まりました。私の「農薬とは何」と題した基調講演40分と、パネルディスカッション約2時間から構成されていましたが、今回の特徴は参加者約150名の中の約90名はかながわ農業アカデミーの学生諸君と研修生で、残りが一般消費者だったということでした。学生諸君はアカデミーでの授業の一環という位置づけで受講し、アンケート用紙に記名して出席確認をしていました。
農業アカデミーというのは、県によっては農業大学校と呼ばれていますが、壁に就農を勧誘するポスターが何枚も貼ってありました。かながわ農業アカデミーの就農率は全国一だとの説明がありました。

今年の春に、農薬の不適正使用の記事が新聞に報道されましたが、学生が農薬の希釈倍数を間違えて散布して生産した農産物を販売してしまったとのことでした。http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p899531.html それもあって、先生方は学生に農薬について正しい知識を身につけてほしかったのでしょう。
終わってからは、会場の体育館の入り口前で、学生実習で生産した花とメロンの販売をし、多くの市民が購入していました。

後片付けが済んでから海老名駅前の料理屋で懇親会がありました。地元在住の方が話してくれた、奈良時代は海老名市に国府があって神奈川県(相模)の中心地だったそうで、その頃は現在の県庁所在地の横浜は人口200人足らずの寒村だったという話は面白いなと思いました。江戸時代末期に黒船が来た時に横浜沖に停泊させたのも、そこなら人がほとんど住んでいない寒村で何の被害もないと考えたからだとのことでした。不人気な政策について、”横浜が決めたことだ”という言い方は、まるで県内の地域どうしの主導権争いがあるかのような印象を受けました。