2015年8月6日木曜日

そろそろ次のシンポジウムでの講演の準備と切符の手配をしなければならないので、ネットで新幹線の時間や飛行機の便を下調べしました。8月28日(金)は青森県が日帰り、9月4日(金)は札幌に一泊、9月10日(木)は鳥取県に一泊です。

70年前の今日8月6日は午前8時15分に広島に原子爆弾が落とされた日ですので、NHKテレビで追悼式の様子を中継していました。松井一実(かずみ)広島市長の平和宣言は、胸を打つりっぱな宣言でした。「2020年までの核兵器廃絶と・・」は、それだけ人類が核兵器による滅亡の危険にさらされているので急務だということでしょうが、現在はすでに2015年だということを考えると、核兵器保有国が廃棄に合意するのは至難だなあという気がしてしまいます。平和宣言は新聞に全文が載っていますので、切り取っておこうと思っています。
夕方の7時半からもNHKスペシャル「きのこ雲の下で何が?」で原爆投下直後に御幸(みゆき)橋で撮られた2枚の写真について、最新技術で解析して、写っている被爆者たちがいかに悲惨な状態だったかを示していました。爆心地方面から逃れた群衆が、御幸橋西詰で応急手当を受けている写真ですが、腕の皮膚が焼けただれてベロッと剥がれて手からぶらさっがていたり、やけどのあとに食用油を塗ったり、皮膚がなくなって体内の水分が急速に失われて脱水症状になって水を求めつつ亡くなった人々や、当時男は戦場に送られて人手不足の職場で代わりに働かされていた多くの女子学生(わずか13才の少女たち)が人としての尊厳を奪われて死に瀕している写真でした。
もし東京裁判で立場が反対だったら、原爆投下を命じたアメリカ人は人道に反する罪で確実に有罪で死刑判決がでたと思います。勝者も敗者もなく、戦争が人を狂気に追いやるのですから、二度と戦争をしないと誓ったあの時の日本の選択は正しいと思います。

夕方は水元公園C地区に行き、2時間歩いてきました。途中、園芸学部の旧正門の近くの大きな木の下で、また大きなクワガタの死体を見つけましたが、今度は頭部と胸部だけが残っていて腹部は食いちぎられてありませんでした。水元公園では、今の時期はアブラゼミは無数にいますが、ニイニイゼミは鳴き声は聞こえてもなかなか姿は見えません。今日は桜の木で1匹見つけましたが、桜の木肌に溶け込んで見分けがつき難い色や形をしていました。セミの抜け殻が一つの小枝の葉や1本の幹に集中しているのには何か理由があるのか、ちょっと不思議な気がしました。
不動池には、カワセミは来ていませんでしたが、アオサギと珍しくオナガが3羽もきていました。
東金町7丁目近くの公園の駐車場には提灯が飾り付けてあり、盆踊り入口の看板が立っていましたので、暗くなったら盆踊りが予定されていたようです。戦争のない時代に生まれ合わせた私たちは幸せです。