2015年8月5日水曜日

公益財団法人日本自然保護協会のT博士とGさんと松戸駅改札口で朝10時に待ち合わせの約束でしたので、10分前に行ったらお二人ともすでに来ておられてすぐ私を見つけてくれました。

いつも行く駅前の軽食・喫茶店に入り、初めてお会いしましたので名刺交換をしてからいろいろ話をしました。ネットで私のことを検索して、市橋君の支援活動をしていることも見つけたとおっしゃったので、経緯や現状などその説明をし始めたらついついずいぶん時間を費やしてしまいましたが、そういう話を通して私という人物の理解がすすみましたと言われました。11月21日(土)に開催予定のシンポジウム「ネオニコチノイド系農薬の生態影響」の企画書の2015.8.3バージョンをいただきました。前回メールに添付して送っていただいた2015.7.22バージョンに比べて、背景、目的、シンポジウム概要、プログラム案の中の基調講演、檀上でのパネルディスカッション&会場との討議、パネルディスカションでの議論の展開&来場者に伝えたいことは全く同じでしたが、プログラム案の中の事例報告者の3番目が(演者候補検討中)「科学者はネオニコ問題にどう貢献できるか?」から、本山直樹(千葉大学名誉教授)と変更になり、私に期待されている報告内容案が記載されていました。

基調講演者のマーテン=ヴァンレクスモンド氏はIUCN(The International Union for Conservation of Nature、国際自然保護連合) http://www.iucn.org/ 浸透性殺虫剤TF(Task Force)委員長ですから、最近公表されたWorldwide Integrated Assessment / The Task Force on Systemic Pesticides の報告書  http://www.tfsp.info/worldwide-integrated-assessment を見ても、ネオニコチノイド剤に厳しい姿勢の持ち主であると想像されます。事例報告者の二橋 亮氏(産業総合研究所)と五箇公一氏(国立環境研究所)は生態学や環境保護の立場ですから、農業の立場から農薬について語れる演者を加えてバランスを取りたかったのだと思いますが、人選に苦労をした結果私に行きついたのだろうと想像します。
基調講演、事例報告、パネルディスカッションという構成で、事例報告者3人に与えられるプレゼンテーション時間はわずか20分ずつですので、パネルディスカッションのための話題提供程度で、研究事例の詳しい紹介やその考察と結論を述べるような十分な時間はなさそうです。
それでも、私は農業の立場を代表する唯一の出演者ですから、与えられた時間内で役割を果たすつもりです。

公益財団法人日本自然保護協会(The Nature Conservation Society of Japan、略称NACS-J) http://www.nacsj.or.jp/ のパンフレットや活動報告資料をいくつかいただきましたが、官庁の天下りを一人も受け入れていなくて、会費と寄付で事務局スタッフ25名をかかえて、自然保護に関して政策提言、運動、環境教育、調査・研究など、りっぱな活動に取り組んでいるようです。
私は農薬と自然保護は必ずしも対立する関係ではないと捉えていますので、これからできる範囲で理解と協力を深めていければと思っています。