2015年8月7日金曜日

長期入院している千葉大学時代の元同僚教授/親友のN君を見舞いに行ってきました。この頃陽が落ちるのが早くなったので、いつもより早めに家を出たら早く着きすぎたので、近くの手賀沼の回りを車で半周しました。手賀大橋の手前に、「道の駅しょうなん」 http://www.michinoeki-shonan.jp/ ができているので、車を駐車場に留めてちょっと寄ってみました。
モダンなデザインの洒落た建物の中に、レストランと農産物直売所がありました。普通は道の駅では地元で採れた農産物を直売するのが普通ですが、それだけだと品揃えができないので、他県産のものも置いてありました。せっかく車で遠くからお客さんに来てもらうためには、品揃えが豊富な方が魅力的なのでしょう。

リハビリセンターの駐車場の前の水田は、穂がでて生長していました。前回見舞いに来た7月10日に撮った写真と比べると、ずい分稲の生長が進んでいました。
N君は顔色もよく、私が持参した最近の野外の景色の写真を見せながら話かけると、私の目を見ながら話を聞いてくれました。言葉は一言も返してくれませんが、昨日が広島に原爆が投下された日で、NHKテレビでやっていた特別番組を観たことや、爆心地から逃れてきて御幸(みゆき)橋のたもとで治療を受けている人々を写した2枚の写真について話したら、目をくしゃくしゃさせて泣き顔になりました。きっと話が聞こえたのでしょう。

伝言帳にメモをして、写真を残して、帰宅の途についたら、途中で奥様から今日は来るのが遅くなってしまいましたと電話がありました。認知症と診断されて抗精神病薬を投与されていた大勢の患者が、別の病院で再度診察を受けたら実は認知症ではなかったので、抗精神病薬の投与を止めたら、言葉を取り戻したり、寝たきりから回復した例が確か3,000人以上いるとニュースで放送していたけど、N君はどんな薬を飲んでいるのかと病室に来た看護師に訊いたら、少し身構えた表情をして、この病院はちゃんと外部の監査を受けていますと言われたことを話しました。奥様は、過去に何回か担当医師に脳の写真を見せられて、βーアミロイドが蓄積している(アルツハイマー型認知症)と言われたとのことでした。