2015年8月12日水曜日

今日と明日は一般社団法人有機JAS資材評価協議会 http://www.yuhyokyo.com/association/ の2015年の検査員・判定員の研修会が開催され、私は同協議会の防除資材に関する顧問をしていますので傍聴してきました。研修会は東京の高田馬場駅の近くの世界救世教いづのめ教団 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%95%91%E4%B8%96%E6%95%99 のビルでありました。

今日のプログラムは13:00から始まり、協議会の赤城節子代表理事の挨拶、高橋 勉理事による今年度の事業計画、岩堀理事による今年度の審査予定の説明に続いて、片岡チッカリン生産技術本部生産技術部技術主管の福島正文氏による「肥料取締法(肥料登録の方法等)と資材の見分け方」と題した詳しい解説がありました。福島氏の講演は途中10分間の休憩を挿んで13:30~17:00の予定でしたが、実際には17:30までに延びました。
その後、同協議会判定員の坂本健氏による「肥料公定規格と有機基準」と題した解説があり、研修会の今日のプログラムが終わったのは予定より1時間遅い18:00頃になってしまいました。

私は肥料については、今まで関わったことがなかったので、大変よい勉強になりました。肥料というのは、肥料取締法という明治32年に制定され、その後何回も改正された法律で管理規制されています。肥料は大きく分けると、特殊肥料(届出肥料)と普通肥料(登録肥料)とがあります。
その他に、「土壌改良資材」という政令指定されている資材が12種類ありますが、もう一ついわゆる「土壌改良剤」と呼ばれて表示事項が決められていなくて、製造・販売者の責任ということで流通している資材があります。後者は登録の必要がないので、有機JAS適合資材として野放しに近い状態のようで、この中に問題のある資材がたくさんあって時々問題を起こすようです。

今日は、肥料取締法で認められている「有機質肥料」と、有機JAS資材として認められる「有機資材」とは異なるということを認識しました。「有機資材」の方は、原則として天然物であるということと、化学処理を行っていないという2つの条件を満たさなければなりません。
明日の研修は朝9:00から始まり、事例検証として、肥料取締法の公定規格と有機基準の関係などについての解説があることになっていますので楽しみです。