2015年9月6日日曜日

シンガポールに事務所があるCrop Life Asia (アジア農薬工業会)のScience and Regulatory Affairs のDirector をしているVasant Patil 博士からメールが届き、私のアセアン諸国訪問を第1部として11月1日にベトナムのハノイに到着し、11月4日までプログラムに参加できるかということと、第2部として11月15日にタイのバンコックかインドネシアのジャカルタに到着し、11月20日までプログラムに参加できるか、と打診してきました。日本との時差はネットで調べてみたら、3ケ所とも2時間のようでした。
私のアメリカからの帰国予定が11月2日なので、11月1日は無理で、ハノイ到着は一番早くて11月3日になるということと、11月15日あるいはそれ以前にバンコックかジャカルタに到着は問題ないが、11月21日には東京での自然保護協会主催のシンポジウム「ネオニコチノイド系農薬と生態系」に参加して講演することをすでに了承しているので、遅くても日本には11月20日は帰国しなければならない、という回答を送信しました。
少し計画を変更してくれることを期待しています。

松くい虫防除で無人ヘリコプターで散布される6薬剤の残効性を比較する試験の最終回サンプリングを、散布1ケ月半後に相当する今日行いました。午後からは降雨の天気予報でしたので朝10時頃圃場に行って作業をしましたが、ヤブ蚊の大群に囲まれて大変でした。サンプリングしたマツ苗は識別ラベルを付けて、すぐクロネコヤマトから樹木医のA氏宛に発送しました。
植樹してから今までに自然に枯死した苗も何本かありましたので、引っこ抜いてみたらほとんどが根が丸坊主になっていましたので、以前平砂浦でも経験したのと同様に、コガネムシの幼虫が食害したのかもしれません。
生きている苗も2本残ったので引っこ抜いて見ましたら根がしっかり張っていて、白い菌根菌がびっしり寄生していました。

園芸学部構内の桜の木にアメリカシロヒトリと思われる害虫が局部的に発生して、葉をむしゃむしゃ食害していましたので、写真を何枚か撮ってきました。ちょうど50年ぐらい前に、私が千葉大学の学生で柏市の高校で教育実習をしていた時にアメリカシロヒトリが大発生していて、地面も校舎の壁もアメリカシロヒトリの幼虫で覆い尽くされていたのを思い出しました。この頃は木の一部に発生して葉を食害することはありますが、木全部の葉を食べ尽くすことはそんなにありません。
もし、自分の家の庭に植えた大事な桜の木に発生して葉が食べ尽くされそうになったら、自然保護や生物多様性を主張する人たちは、害虫も生態系の一員で生物多様性の一部だからと防除をせずに放置するのだろうか、と想像しました。