2015年10月1日木曜日

朝8:16の電車に乗って東青梅(ひがしおうめ)に行く予定でしたので、ラッシュアワーにぶつかるかもと覚悟をして松戸駅に行ってみたら、電車は予想していたほど混んではいませんでした。東青梅駅まで車で先にきて待っていてくれた知人と一緒に青梅市役所に行きました。青梅市は「青梅」という名前の通り、昔から青い梅(青い色のまま熟して落下する)の産地として有名で、今は梅の花祭りが大きな観光収入になっているようです。

その梅がどこか外国から侵入したプラムポックスウィルス(ウメ輪紋ウィルス)で全滅し、青梅市から感染があちこちの県にも拡大しつつありますので、青梅市は緊急防除地域に指定されています。青梅市ではこの病気(伝染病)を根絶するために、今年の4月に個人(約730軒)の庭園に植栽されている梅の木(約3,200本)や盆栽などを対象に、ウィルスを媒介するアブラムシ防除を目的にネオニコチノイド剤のバリアード(有効成分はチアクロプリド)を散布したとのことです。それに対して普段から住宅地での農薬散布に反対している反農薬活動家グループが、写真や動画を撮影して抗議行動を起こしたようです。少なくても3年間はウィルスの発生がないことが確認されるまでは、伐採した梅園に再植樹ができないらしく、観光に対する影響も大きくて市としては苦慮している様子でした。

私たちは散布された薬剤の周辺環境への飛散調査と健康影響の可能性を評価する研究を長年やってきましたので、その内容を紹介してきました。

帰宅したらノースカロライナ州の友人Margie さんからメールが届いていて、私が到着する時間に空港の荷物受取場所の近くでBill 君と一緒に待っているとの連絡でした。明日は残留農薬研究所のセミナーがありますので、やはりいつもの通り飛行機が離陸して日本から離れてしばらくしないと、私の気持を日本モードからアメリカモードに切り替えるのは無理なようです。