2015年10月16日金曜日

マージーさんが持参した簡単な食材で朝食を食べた後、私はモーテルの近くを流れるアララット川沿いの遊歩道にウォーキング・ジョギングに出かけました。ここのモーテルの経営者の老夫婦は、夜一定の時間になったら客室が全部埋まっていてもいなくても、NO Vacancy(空室なし)のサインを出して寝てしまいます。隠居後の仕事だから、そんなにがつがつしなくてもいいのでしょう。
近くの工場の敷地には大きな丸太を積んだトラックが留まっていました。この辺りにはまだこんな大きな木がごろごろしています。遊歩道には日本から侵入した植物の朝顔のような小さい花が雑草化して咲いていました。昨年出会ったウッドチャックがいた崖の上の木の根の下を利用した巣穴には、今年はウッドチャックはいませんでした。
遊歩道の終点近くの左側には広大な退役軍人の記念公園があり、何人かがキャンピングカーを持ってきたりテントを張ったりしてキャンプしていました。

今日はケリー君は勤務で休めない(大雨でダムに流木やごみが押し寄せたり、放水路の川が氾濫したり、発電所が水浸しになったりで週に80時間も勤務を要請されている)ので、Pilot Mountainに松枯れの調査に行きました。車を山頂近くの駐車場に停めて、山頂まで歩きながら松の枯死木を観察しました。パークレンジャー(公園監視員)2人が崖の途中で枯れている松の木を伐倒するのに、命綱をつけて作業をしていました。日本から来た教授で松枯れの研究をしていると自己紹介をして、枯れた松にドリルで穴を開けて材片を採取したいと言ったらすぐOKだ出て、その代わりマツノザイセンチュウが検出されたら結果を知らせてほしいと言われました。帰りに公園管理事務所に寄って、2人の名前とメールアドレスを入手してきました。彼らも枯死木にはたくさんの甲虫の食害痕があるので、Pine beetleが枯らしているのだろうと想像しているけど、本当のところはわからないので私たちの調査に興味があるようでした。
採取した2本の松の材片は今回の旅行の最高の収穫です。