2015年10月28日水曜日

Crop Life Asia(アジア農薬工業会)から、PHI(Pre Harvest Interval 収穫前日数)についてスライドを追加して解説してもらえないかという要望が届きましたので、原案を作り、間違えないように日本にメールで問い合わせをして確認をしています。
一応目途がついたので肩の荷が下りて、モーテルの部屋で空手着に着替えて空手の稽古を30分ぐらいして汗をかきました。

11時過ぎにマージーさんが来て、一緒にウェスタンブルバードという通り沿いにあるPam's Farmhouse(パムの農場の家)という名前のレストランに行きました。ビル君とモーリーさん(癌で亡くなった昔の空手の弟子のジョン君の奥さん)は先に着いて待っていてくれました。ジョン君のお母さんは名古屋出身の日本人女性で、終戦直後に進駐軍として小牧飛行場基地に駐屯していたアメリカ人兵士と結婚して、家族に縁を切られてしまった人でした。4人でいろいろな話をしながら楽しいランチの時間を過ごしました。私はポークバーベキューと野菜としてオクラのフライとキューリのスライスに酢が加えてあるものとコールスロー(サラダの一種)を頼みました。こちらの人は野菜としてカラードと呼ばれるキャベツに似た植物の葉を煮たものをよく食べますが、日本人にはあまり美味しくはありません。ハッシュパピーとビスケットは定番で一緒に付いてきます。ビスケットはパサパサしているので、バターを塗ったりハチミツを垂らしたりして食べます。

夕方は、Fuquay Varinaというハイウェイ401号沿いの隣の小さな町のAviatorという名前のレストランに行きました。マージーさんの娘のサラさんと、生まれたばかりの赤ちゃんジャクソン君と、夫のスコット君が来てくれて、フランク君と奥さんのジョアンさん、それに先日ダウターマン先生の奥さんのVisitation(お通夜)で会ったPat(Patricia)さんも来てくれました。スコット君にはアメリカインディアンの血が濃く入っていますので、赤ちゃんもちょっとミックス(ハーフ)の面影がありました。皆で代わりばんこに赤ちゃんを抱かせてもらいました。

パットさんは、ダウターマン先生の奥さんのバーバラさんと子供の頃から一緒に育った親友で、いろいろ興味深い話をしてくれました。バーバラさんのお父さんはアメリカインディアン(ノースカロライナ州の西端の山岳地帯に今も居留地があるチェロキー部族)の血が濃く入った人で、背が高く鼻がちょっと鷲鼻で典型的なインディアンの顔だちをしていたとのことです。バーバラさんも髪が真っ黒で目も黒く、ちょっと白人とは違った面立ちがありました。一番面白かった話は、バーバラさんが息子のジョン君(オレゴン州在住の医師)の奥さんのボニーさんと関係がうまくいかず(いわゆる義理の母親と嫁の関係)、幼馴染で親友のバーバラさんが冷遇されて寂しい思いをしているのが不満で、ジョン君は息子で一家の主(あるじ)なのだからもっと奥さん(嫁)をしっかり教育すべきだと話していました。人の悪口を言わない温厚な性格だったバーバラさんは亡くなる前に、嫁のボニーさんのことをBitch(雌犬、女性に対する最大の侮蔑言葉)とまで呼んだと内緒の話もしてくれました。ダウターマン先生の奥さんも今頃お墓の中でくしゃみをしているかもしれません。奥さんは長男のウォルターJr.君のガールフレンドに対しても気に入らないと私に言っていましたので、子離れができずに、息子たちをとられてしまうような気がしていたのかもしれません。まるで、日本の嫁と姑と、嫁に弱腰の息子との関係にそっくりで、内心笑ってしまいました。