2015年11月5日木曜日

ワークショップの会場は宿泊しているPullman Hanoiホテル内の中会議場でした。ワークショップの看板にはベトナム語と英語でPrinciples of Risk Assessment in Management of Crop Protection Products(植物保護資材管理におけるリスクアセスメントの原則)と書いてありました。ベトナム政府の農薬に関わる部署の人たちが参加していたようですが、一番重要人物はPlant Protection Department(植物保護課)のDirectr General(課長?)のDr. Nguyen Xuan Hong(植物病理学出身で大学の准教授の資格も有していて、学生の研究指導もしている)のようでした。
朝8時半に会場に行ってプログラムを見たら、昨夕打ち合わせたのとは講演の順番が変更になっていました。
主催者の挨拶に続いてHong 博士の開会・歓迎の挨拶があり、その後講演に入りました。
○Somang Yang氏(Crop Life AsiaのSenior Manager)-Brief history of HHPs and outcome of ICCM4
○Vasant Patil博士(Crop Life AsiaのDirector of Science & Regulatory Affairs)-Risk assessment, risk management and stewardship (International Code of Conduct)
○Somang Yang氏-Industry proposal on how to asses and manage HHPs & joint proposal of Vietnam authority and industry on HHPs management
○Somang Yang氏-Discussion on country proposal on HHPs
○本山-Hazard-based vs. risk assessment-based approach towards regulation: Principles of risk assessment

私の講演は途中15分の休憩を挟んで13:30~17:00とたっぷり時間がとってありましたが、前半が終わったところでPHI(Pre-Harvest Interval 収穫前日数)について質問が殺到し、休憩もとらずに、最後は通訳なしのベトナム語だけの参加者間の活発な意見交換になってしまいました。主催者代表のHuy氏が座長役の筈でしたが、全く機能しませんでした。私の後半部分の講演は明日に回すということになって17:30に閉会になりましたが、一番の収穫は、植物防疫課長のHong博士自身がPHIがどうやって設定されていてどういう意味があるのかを理解していなかったということがはっきりわかったということでした。反農薬活動をしているNGOにそそのかされてPHIが7日以上の農薬は残留して危険だから果樹と野菜とお茶への使用は認めないとしてきた方針を、時期がきたら取り消すと答えていました。

夜は皆でベトナム料理を食べに行こうということになり、タクシー2台に乗ってホテルの外のレストランに行きました。私はたいていどんなものでも食べますが、ちょっと珍しかったのはニワトリの血を固めてオカラみたいにした食べ物と、スズメの肉と骨を叩いて潰してまぶしてあるご飯でした。