2016年1月16日土曜日

台湾の総統選挙の結果が報道されていますが、野党の民進党主席の蔡英文(ツアイ・インウェン)氏が当選確実とのこと。ネットで検索すると、台湾大学法学部を卒業してからアメリカとイギリスの大学の大学院にも留学し、国際経済法が専門の大学教授を経て政治家になったとのことですので、非常に優秀な女性のようです。

テレビの解説では、毛沢東との戦争に負けて蒋介石と一緒に台湾に来た国民党を外省人と言って、元々の台湾人を本省人と言うと説明していましたが、私が1969年にノースカロライナ州立大学の大学院Ph.D 課程の大学院生として留学した時に同じ研究室にはPaul Chen(陳)君とRaymond Yang(陽)君という私と同年代の台湾からの留学生がいて、二人とも国民党出身の外省人でした。その後1982年に客員教授として同じ研究室に1年間滞在した時は、Mark Kao君とPaul Lin君という台湾からの留学生がいましたが、二人とも元々の台湾出身の本省人でした。親しく交流したこれら4人の台湾からの留学生は皆非常に優秀で、一生懸命勉強し、人柄もりっぱでした。多分、儒教の影響を受けているという点で日本人と共通の道徳観を身につけていたのかもしれません。

何年か前に台湾政府の要請で台湾各地をを訪問して講演をした時に、民俗村というところに案内してくれました。観光者向けだと思いますが、伝統的な住居を建設していた若者たちが完ぺきな日本語を話しているのを見て驚いたことを覚えています。その時に、台湾には外省人でも本省人でもない本当の原住民(先住民族)が5族だったか存在していて、それぞれ言語も住居や生活習慣も違うということを知りました。これらの人々は中国語(北京語)や台湾語ではなく、日本語でお互いにコミュニケーションをしていました。日本の統治時代に学校で習った日本語が、異なる部族間の共通の言語として使われるようになったとのことでした。調べてみると、元々は5族だけでなく、もっと多数の民族が存在したようです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E5%8E%9F%E4%BD%8F%E6%B0%91
世界は隔離から融合の時代に入って、民族や異なる言語や古い文化が失われていくのは歴史の流れで仕方がないのでしょうが、多様な民族がどうやって形成されてきたのか興味をそそられます。時間ができたら、図書館にでも行って調べてみたい気がします。

昼休みに水元公園に運動に出かけ、2時間半ウォーキング / ジョギングしてきました。冬晴れの青空の下で、景色や動植物を眺めながら歩き回るのは楽しい限りです。江戸川河川敷のゴルフ練習場には、土曜で休日だったせいか人がいっぱいでした。野球場も少年チームが大人のノックでボールを追いかけていました。不動池にはちょうどカワセミが飛んできて、小枝から水に飛び込んでいました。ハクセキレイの姿も水辺で見ましたが、池の中の小魚を狙っていたのかどうかはわかりません。修景池には28羽のヒドリガモの群れが泳いでいて、しきりに頭を水に突っ込むダイビングをしていました。葛飾橋を渡る時に江戸川を見下ろしたら、カワウのように見えた鳥が1羽浮いていましたが、よく見たらこの辺りでは見るのが珍しいカンムリカイツブリでした。
予算を消化する年度末が近いことと関係があるのかどうか、葛飾橋では橋梁塗装工事をしていて、見事な足場が組みたてられていました。