2016年1月24日日曜日

一日中机に向かって今週木曜(28日)の講演のスライドの準備をしましたが、終わりませんでした。明日中には完成させて、今月末が締め切りの原稿執筆に戻らなければなりません。

千葉大学園芸学部の平成28年度の公開講座「食の安全と安心」の世話人をしている教員から講義テーマと日程表が送ってきました。私は6月23日に「食品安全と農薬」というテーマで講義をすることになっています。
今年は早稲田大学での「生活の安全を科学する」という公開講座でも、11月12日に「農薬の安全性確保」というテーマで講義をすることになっています。

日本では猛烈な寒波襲来で、西日本の日本海側から北陸、東北、北海道は大雪や暴風雪に見舞われているようです。奄美大島でも100何年振りの雪が降ったとニュースが伝えています。幸い松戸の辺りはまだ降っていません。
偶然でしょうが、アメリカ東部沿岸でも記録的積雪で交通麻痺や死傷者が出て、いくつかの州で緊急事態宣言が発令されたとのこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160124-00000006-jij-n_ame
ノースカロライナ州立大学時代の恩師故W.C. Dautermann先生の長男で弁護士だったWalter Jr.君はカリフォルニア州の自宅で突然死しましたが、昨日23日にローリー市の家族の墓地に遺灰を埋葬する予定で、次男で医師のJohn君と奥さんのBonnieさんと子供たちがオレゴン州からノースカロライナ州に来ましたが、悪天候で埋葬できなかったので、天候が改善すれば今日24日に埋葬する予定との連絡が入りました。予定されていたお別れの会も、参加予定者が全員キャンセルせざるを得なくなったとのことで、6月にWalter Jr. 君の生涯を偲ぶ会Celebration of Lifeを開催する計画を考えているとのことです。日程の都合が合えば、私も参加できるかもしれません。

昨日の名古屋大学での講演者の一人の山本敦司博士は、以前千葉大学時代の私の研究室に会社から派遣された研究生として在籍していたことがありますが、殺ダニ剤抵抗性マネジメントの中で示したスライドで殺ダニ剤の散布回数が、茶(静岡県)では年1.8回、りんご(青森県)1.5回、かんきつ1.5回(静岡県)となっていました。以前はハダニはコナガと並んで抵抗性のために難防除害虫で、もっと頻繁な散布が行われていました。多分現在は天敵に優しい殺虫剤が害虫防除に使われているのでハダニのリサージェンスが起こっていないのかもしれません。
抵抗性マネジメントの高薬量・保護区戦略のスライドで、高薬量を使用基準の実用濃度として農薬登録を取得することの問題と、保護区(感受性個体群の供給源)を設置することが実際の農業生産の現場で許されるか(一定量の被害発生を農家が許容するか)という問題があることを指摘していました。理論(理想)と現実は異なる、難しい問題です。