2016年1月19日火曜日

園芸学部の日陰になった圃場にはまだ雪が残っていました。
昔私が植えたキンモクセイの苗が大きな木になっていますが、不要としていずれ伐採される運命かもしれません。今回はきちんと定量的に実験するために、マルチテスタの+と-のリードのピンを接触させて抵抗を0に合わせてから測定しました。当然のことでしょうが、測定点間の間隔(距離)と抵抗には高い相関関係が認められました。他の樹種でも同じ方法が使えるか調べるために、八重桜とサンゴジュでも測定してみました。間隔50cm当たりの抵抗で比較すると、樹種によって違いがありましたので、木によって導管の太さや通道する水の量に違いがあるのかもしれません。
サンゴジュは生垣として密植されていますので、少し離れた位置にある2本の樹幹にピンを挿入して測定したら、抵抗が測定できましたので、根系が癒合してつながっているのかもしれません。

次の段階として、マツについて同様の実験をしてみるつもりです。電気に関する知識があまりない中での実験ですので、簡単なことでも慎重に一歩一歩確認しながら進めなければなりませんが、段々面白くなってきました。うまくいけば、根系癒合を通してマツノザイセンチュウが移動して感染拡大するのをピンポイントに防除する技術の開発に発展するかもしれません。