2016年1月20日水曜日

先週、NHKテレビのニュースで環境省のエコチル調査の中間報告で確か赤ちゃんの睡眠時間に関して報道していたような気がしますが、同じ頃朝日新聞では妊娠中の母親の喫煙が産まれる赤ちゃんの体重に影響するということが明らかになったという内容の記事が掲載されていました。エコチル調査に関連して、私も今年から名古屋大学医学部の先生と一緒に農薬散布作業者のばく露量と尿中濃度と健康影響の関係について共同研究を実施することになっていますので、時間のある時にもう一度この記事をゆっくり見てみたいと思っていました。
妻が1~2週間分の貯まった新聞を捨てる前に記事が載っていた新聞を探したら、1月15日(金)朝刊に載っていました。ネットで調べたら、朝日新聞デジタル版にも同じ記事が載っていました。
http://www.asahi.com/articles/ASJ173S2NJ17ULBJ003.html
分析を担当した山梨大学の鈴木孝太准教授(疫学・公衆衛生学)の、「たばこに含まれる有害物質が胎児に栄養を送る血流や血管に影響を与えている可能性などが考えられる」というコメントが載っていました。
調査項目には、妊婦や新生児の生活習慣だけでなく、農薬を含めた化学物質の尿中濃度から推定されるばく露との関係も含まれている筈ですので、どういう結果がでるか興味深いところです。

樹木の根系癒合の有無を根株の掘り起こしなしで電気的に判別する方法に関する基礎的研究として、今日はアカマツ(樹高約25m、胸高幹回り154cm)を対象にマルチテスタのリード線のピンを挿し込んで電気の流れが測定できるかどうか実験してみました。
地上150cmの位置から地面に向かって50cm間隔で測定した抵抗はいずれも70Ωでしたので、先日測定した樹種と比べるとサンゴジュ<八重桜<アカマツ<キンモクセイの順でした。根株から横に伸びて地表を這っている部分の側根についても測定してみたら、樹幹よりも小さい値55Ωが得られました。全く根拠はありませんが、土中の水を吸収する根は樹幹や枝に比べて導管が太いので抵抗が小さいのかもしれないと想像しました。
これで、この方法は肝心のマツでも使えそうだということがわかりました。

供試したアカマツの大木は急斜面に生育していましたので、転落して怪我をしないように慎重に作業をしましたが、先日秋葉原の電気街で買ってきた10mのリード線とピンのリード線を簡易的に折り曲げてねじってビニールテープで巻いただけの接続部分が引っこ抜けて離れてしまいました。相談をした電工事店の元社長の提案に従って接続部分にスリーブと呼ばれる管を被せて圧着ペンチで固定しようと思って市内のホームセンターに行ってみましたら、圧着ペンチは結構値段が高い(1万円以上)ことがわかりましたので、電気配線用ハンダごてとハンダ(合わせて1,542円)を買ってきました。接続部分をハンダ付けをしてビニールテープで巻けば簡単には離れなくなると思います。