2016年2月26日金曜日

約束通り迎えに来た車で雑草学会が開催されるホテルに向かいました。雑草学会の会員だけでなく、昨年11月に講演をした時にお会いした顔なじみの方々も再度参加していましたので、前回と全く同じ話ではなく少し新しい話題を追加してきてよかったと思いました。
始めの挨拶のところで、前回のタイ訪問の時に撮った写真を2枚加えたことで会場の雰囲気が少し和らいだ感じがしました。結局、英語のスライドをタイ語につくり直す時間はなかったらしく、英語のまま講演し、質疑応答の前に学会長のDr. Chanya Mannechote が講演内容の概略をタイ語でかなりの時間をとって説明してくれました。

昼食後、タイの農業省の研究者2名と農薬会社の女性2名と私の5人で車に同乗して、見学に出かけました。先ず、国立稲籾遺伝資源保存研究所に寄りましたが、さすがタイはお米の輸出国だけあって、非常に多くの稲の野生種を集めて保管していました。長年の貯蔵で発芽率が80%を切ると、田んぼに植えて新たに籾を採取して、常に元気のよい籾を保存していました。
私の希望で古都のアユタヤに行き、前回見たのとは別の寺院 Wat Chaiwatthanaram(チャイワタナラム寺院)を訪ねましたが、参道に並んでいる石の仏像の首が無くなっていました。長い間に破損したのか、あるいはビルマとの戦争で負けた時に首だけ切り落とされたのか・・。ビルマもタイも同じ仏教国の筈なのに、そんなことがあり得るのか、信じられない思いでした。今、シリアを拠点にしているイスラム教過激派のISが古い文化遺産を破壊して世界中から非難されていますが、アフガニスタンでも岩山に彫った仏像が破壊されたり、戦争が人間を非人間にしてしまうのか・・。

夕食は川縁(かわべり)の眺めの良いレストランに連れて行ってくれました。川の向こう岸は国王夫妻の宮殿(別邸)だそうで、その近くに大きな寺院がありました。夕食を食べながら、夕陽が沈むのを眺めました。

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