2016年2月23日火曜日

2002年12月~2003年12月にJICAからタイに病虫害管理の専門家として派遣された岩谷宏司博士が、私が近々タイに行くということで、当時書かれたレポートを送ってくれました。
http://www.chibajicasvob.com/sv_reports/svr_asia/svr_thai_iwaya/svr_thai_iwaya.htm
現地の新聞記事を引用して、当時のタイでは野菜から残留農薬が検出される割合は60-88%、残留基準値を超える割合は6.0-3.5%と紹介されています。
日本では厚生労働省の公表資料では、2004年度の検査数2,439,341件(作物数×検査対象農薬数)の中で残留農薬が検出された割合は0.20%、残留基準値を超えた割合は0.01%となっていますので、タイの方が検出される割合も基準値を超える割合も日本に比べてはるかに高いことがわかります。
今回は講演の後で農村地帯を回ったり農薬の流通がどうなっているのかなどを視察する予定ですので、この違いがどこからきているのか理解するよい機会になるのではと期待しています。

松戸駅の近くの本屋に行って、「地球の歩き方2016~2017 タイ」(ダイヤモンド社/ダイヤモンド・ビッグ社、2016年発行、定価1,700円+税)という旅行ガイドの本を買ってきました。
http://www.arukikata.co.jp/guidebook/book/D17.html
今回の訪問では、27日と28日は丸々旅行する時間がありますので、タイの地理や歴史や遺跡などについてあらかじめ少し勉強しておこうと思っています。
持参するデジタルカメラで写真もたくさん撮れるように、8GBのSDカードも1枚買い足してきました。
私がメールに添付して送ったスライドが無事届いてダウンロードできたかどうかと、私の講演時間の長さを問い合わせるメールを送ったのですが、まだ返事がありません。通訳が付くのか、通訳なしで英語のスライドとタイ語に翻訳したスライドの両方を同時に映写するのかもわかりません。明日までに返事がなければ、仕方がないので、25日に現地に着いて確かめてから26日のプレゼンテーションの長さを調節するしかありません。そういう肝心のことのコミュニケーションがうまくできていないということは、おおらかな国情や国民性を表しているのかもしれません。

韓国の農村振興庁農業科学技術院に勤務しておられた金 知仁(KIM, Ji-In)博士から航空便で本が一冊送ってきました。ソウル大学出身で植物病理学者でしたが、私が千葉大学の現職時代に博士論文「韓国の主要線虫の生態及び防除に関する研究」の審査委員会の主査をさせていただいたのが縁で、親しい交流が続いている関係です。学位記の写真には生年月日が1943年9月29日と記載されていますので、1942年生まれの私とほとんど同じ年代です。もうとっくに韓国の公務員を定年になっていて、確かどこかの癌に罹って治療中と聞いた覚えがあります。本は全部韓国語で書かれているので内容はわかりませんが、キリスト教信者だったらしく表紙にはイエスキリスト生誕と思われる絵が使われ、裏表紙には神の慈悲の手と思われる開かれた2つの手が差しのべられた絵が使われています。奥さんと一緒に日本に来た時に私と一緒に撮った写真も載っています。
人柄もよく、素晴らしい韓国の友人の一人です。こういう、お互いに尊敬できる個人的な関係を考えると、島の領有権や歴史認識をめぐって国と国がいがみ合うのは馬鹿げたことだと思います。
明日にでも千葉大学園芸学部に行って、韓国からの留学生を見つけて本を見せてどんな本か確かめてこようと思っています。その上で、金博士に礼状を書くつもりです。封筒の手書きの差出人の住所を見ると、見覚えのある金博士の特徴のある字ですので、まさか亡くなったことを記念して出版された本ではないと思いますが・・。

今日は妻の誕生日ですので、カリフォルニア州在住の孫3人からHappy Birthdayの国際電話がありました。あいにく妻は水泳でスポーツジムにでかけていて留守でしたので、私が3人の孫とかわるがわる話をしました。一番下の琥倫(こりん)君は週末に通っている日本語学校の作文発表で一等になったと言って、作文を日本語で読んでくれました。外人らしい変な発音がなく、りっぱだと褒めてやりました。