2016年2月11日木曜日

今日は千葉県の成田市で造園業をやっている千葉大学園芸学部の卒業生で樹木医の吉岡賢人君をリーダーとした千葉県、茨城県、福岡県の樹木医のボランティアが集まって、印旛沼の近くにある甚兵衛の森の巨大なクロマツの根株の根系癒合の調査をすることになっていましたので、私も参加させてもらいました。樹木医の阿部 豊氏の車に乗せてもらって朝7時半に松戸の自宅を出発して、現地には9時ちょっと前に着きました。

甚兵衛の森には、現在樹齢が300年前後のマツの巨大木が7~8本残っていて、それより少し胸高直径が小さい大木(約13本)、中木(約12本)、小木(約10本)と、ライオンズクラブの寄付で比較的最近植えた抵抗性マツ(約25本)があります。巨大木にはNO.が振ってありますが、NO.11は2014年秋に枯死して同年10月11日に伐採され、そこから6.4m離れた位置のNO.12は2015年4月に枯死して(いわゆる年越し枯れ)、同年5月7日に伐採されました。NO.12から3.4m離れた位置には胸高幹回りが2.4mの生立木NO.3があります。調査の目的は、NO.3の枯死を防ぐために、これら近接した位置関係にある根系癒合の状態を確認することです。
15人くらいの人数で、先ずユンボで表層度をちょっと剥ぎ取ってから手スコップとエアーコンプレッサーとつないだエアースコップで、できるだけ根を傷つけないように掘って根を露出させました。

2014年秋に枯れたNO.11と2015年4月に枯れた(いわゆる年越し枯れ)の根は癒合・接着している場所が何ケ所かあることがわかりました。また、NO.12と生立木のNO.3の根の間にも癒合・接着している場所がありました。なお、途中で調査状況を視察に来られた近くで養魚場(株)タニを経営している谷 健治氏によると、NO.11より先に枯死して伐採した大木がNO.11の近くにあったとのことでした。谷氏は地元の有力者で、成田市から観光協会を通して支給されている甚兵衛の森の管理のための補助金を管理してる立場とのことでした。

作業が終わって、成田駅近くの居酒屋で懇親会やり、私が電車で帰宅したのは夜中の12時半頃でした。