2016年2月16日火曜日

市橋達也君の更生を支援する会の幹事のお一人から、テレビ番組で事件を取り上げることに対する不安感・不信感を表明する以下のお便りが寄せられました。
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また寒くなってしまいましたが、お元気でお過ごしのようでなによりです、
一生懸命罪を償っているのに、今更ながら、またテレビで放映されるなんて、心なき人たちのやる事です。いくらビジネスとはいえ、ご家族、また私達のような気持ちでいる者達にとっては、あまりにも残酷過ぎ、残念でなりません。いくら報道権があるといっても、こんなことでいいのでしょうか。この世の中の無情さに、落胆しています。残酷でなりません。

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昨日取材に来られた放送作家のM氏から取材を受けたことへの礼状が届きましたので、上記の支援者のお気持ちを伝えることも含めて、以下の返信を送りました。
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〇〇〇〇様
昨日は遠路を松戸までおいで下さりありがとうございました。お会いした後、押し入れから見つけた市橋君関係の資料の中にあったDVDを再生してみましたら、2012年3月18日に放送されたテレビ東京の「ニッポン事件簿~犯人はなぜ逃げるのか~」という番組でした。長期間逃亡して最後は逮捕されたオーム真理教信者の平田 信氏とホステス殺害犯の福田和子氏とリンゼイさん殺害犯の市橋達也君の事件について、映画監督・俳優の哀川 翔氏がナビゲーターとして、元警視庁捜査一課刑事の倉科孝靖氏の解析を交えて検証するという内容でした。市橋君については事件が起こった2007年から5年後に制作されていますが、私も当時取材を受けて、昨日お話したのと同じようなことを話していました。
今は2016年ですから、上記番組が放送された2012年からさらに4年が経過したことになります。今回、〇〇様とウッドオフィス(株)はどういう企画を考えておられるのか、ちょっと気になります。4年が経過したので事件を風化させないために前回と同じ内容でもよいというお考えなのか、それとも何か新しい視点で事件を見直したり、新しい側面を描こうというお考えなのか・・。
市橋達也君の更生を支援する会の幹事からは、すでに社会から厳しいバッシングを受けている市橋君のご家族や、服役して静かに罪の償いをしている市橋君にとっては、事件を扱った番組が再度放送されることは、死者に鞭打つような残酷な仕打ちになるのではないかという心配の声が届いています。
一度道を踏み外してしまった人にとっては、例え罪を償って出所しても、社会は冷たく、社会復帰ができずに犯罪を繰り返すということをよく聞きます。本来は、人生をやり直せるように支援をしてあげられる暖かい人間の社会でありたいものです。
私が取材に協力するのは、メディアが作り上げた市橋君の虚像に対して、私の知っている普通の学生だった市橋君の実像を伝えたいということと、後に続く若者たちが番組を観ることで市橋君が犯したのと同じ間違いを犯すのを少しでも減らせるかもしれないという期待からです。
市橋君と彼のご家族にとって、傷口を開いてあらためて耐え難い痛みを与えるだけの番組ではなく、もっと前向きの建設的な番組になるような企画を期待しております。
本山直樹
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夕方から机を離れて、1時間半ぐらいウォーキング/ジョギングをしてきました。今日は松戸神社近くの坂川に沿って植えられている河津桜が五分咲きぐらいなのを確認してから、江戸川堤防に出ました。夕陽を反射して、建物によっては金色に輝いて見えました。園芸学部の戸定ケ丘に戻ってきたら、ちょうど夕陽が沈むところで、木立の間から夕焼けが見えました。