2016年2月7日日曜日

今月26日に予定されているタイの雑草学会での講演のスライド作成作業は順調に進んでいます。昨年11月に講演した時に使ったスライドがありますので、それを基に修正したり追加したりしています。

日曜で透き通るような青空でしたので、江戸川上流に向かって右岸の堤防を2時間40分ウォーキング/ジョギングして運動してきました。往路は北からの向かい風でジャージを通して肌を刺すような寒風でしたので、ジョギングを多くして、息が切れたらウォーキング、息が戻ったらジョギング・・を繰り返しました。所々では河川敷に降りました。新松戸の方角には多くの高層マンションの団地と筑波山の陰影が見えました。堤防沿いにある一軒の農家の防風用生垣は2段になっていて、いつ見てもよく手入れされていてりっぱです。
古ヶ崎中学校の先から堤防を下りて、復路は町の中の道を通りました。真言宗豊山派雲仙山弘福院圓勝寺参道の両側には石仏が2体立っていますが、風化して消えかかっている字を読むと寛文三年(1668年)と寛文十年(1670年)と彫ってありますので、大石内蔵助(1659-1703年)の時代に奉納されたようです。日本人は石仏にしても庚申(こうしん)塔にしても、300年以上も昔のものをよく世代を超えて守り続けているのですから感心します。
参道の入り口近くには庚申塔の柱が建っていてその由来が説明してありますが、慶安三年(1650年)というのは徳川家光(1604-1651年)の時代です。
古ヶ崎(こがさき)の子育地蔵尊には安永五年(1776年)と彫ってあります。
松戸市内の人形店には3月が近いのでお雛様がたくさん飾ってありました。

近所に小児科クリニック開院予定の看板が出ていて建築中の木造住宅がありますが、どの柱にも下部にちょっと赤っぽい色が付いています。建築基準法では土台から1m以内には防腐対策をすることが必要とされているようですので、ホルマリン(ホルムアルデヒド)かクレオソート油か柿渋か何かが塗ってあるのでしょう。よく見たら、日本合板検査会の構造用集成材JAS認定票が貼ってあり、ホルムアルデヒド放散量F☆☆☆☆の印が記載されていました。これは多分赤っぽい色の塗布剤とは別で、スプルース(マツ科トウヒ属の常緑針葉樹で多分米国からの輸入品)で集成材を作る時の接着剤に含まれるホルムアルデヒドの放散量が最高0.4mg/L、平均0.3mg/L以下という検査結果で合格という証明かなと想像しました。
 http://jpic-ew.net/formaldehyde/standard.shtml                                                                                                 
ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質とされていますし、クレオソートはIARCの分類ではおそらく発がん性ありのグループ2Aに分類されています。木造住宅は防蟻・防腐対策が必要な一方で、小児科クリニックで乳幼児が集まる場所ですから、健康影響にも配慮が必要で大変だなあと思いました。


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