2016年2月21日日曜日

東京農業大学総合研究所研究会農薬部会セミナーに毎回参加される会員のJ氏から、深井 有(ゆう)著「地球はもう温暖化していない-科学と政治の大転換へ」(平凡社新書 2015年発行)という本が届きました。
http://diamond.jp/articles/-/82268
早速ページをめくって読み始めましたが、正に目からうろこが落ちるような印象で、今では社会で常識的に思われている地球の温暖化現象が実はそうではなく、むしろ寒冷化に向かう可能性があるということを指摘しています。
J氏はこの著者を農薬部会の講師の一人として推薦したいということで、すでに本人に打診して前向きの感触も得ているとのことでした。農薬と直接には関わらない話題ですが、5月に予定されている農薬部会の総会時の特別講演に相応しいと思いますので、3月4日(金)の幹事会で提案したいと思います。
文庫本ですので、定価は820円(税別)のようですが、こんな素晴らしい内容の本が喫茶店でのコーヒー・ケーキのセットと変わらない値段で買えるのですから、是非多くの人に読んでもらいたいと思います。

元森林総合研究所/元玉川大学教授の真宮靖治先生に、甚兵衛の森の枯死マツの根から見つけた病死したクロカミキリ幼虫と白色菌糸(?)に覆われた蛹室の写真をお送りしましたら、現職の時にマツノマダラカミキリ幼虫で同様の症状を何回も観察したので、私の想像通り昆虫病原性糸状菌の可能性があるとの情報をいただきました。
ネットで検索すると、http://www.idemitsu.co.jp/agri/product/microbe/insecticide/vaiorisa.html バイオリサ・カミキリ(スリム)という微生物農薬製剤が出光興産(株)で開発・市販されていて、有効成分(微生物)はボーベリア ブロンニアティ Beauveria brongniartii で、ゴマダラカミキリ、キボシカミキリ、センノカミキリ成虫に特異的病原性があると記載されています。
マツノマダラカミキリ成虫に対しては、同じく出光興産(株)がすでにバイオリサ・マダラという微生物農薬製剤を開発・市販しています。http://www.jacom.or.jp/archive03/new_product/2008/05/new_product080513-258.html こちらの有効成分(微生物)はボーベリア バシアーナ Beauveria bassiana とのことです。
私たちが甚兵衛の森で見つけたのは、クロカミキリの幼虫の病死個体ですから、寄生性の異なるボーベリア族の病原性糸状菌の可能性があるかもしれません。
私自身は定年退職してもう自分の研究室はありませんので、保管しているサンプルを興味を示してくれる昆虫病理学の研究室に持ち込んで、微生物の同定と病原性の検定をしてもらいたいと思っています。

今日は、大相撲春場所で初優勝した佐渡ケ嶽部屋(稽古場が松戸市にあります)の大関琴奨菊の優勝祝賀パレードが松戸駅近くで午後2時から行われることになっていました。昼休みに江戸川堤防にウォーキング/ ジョギングに出かけるついでに午後1時に会場近くを通ったら、もう大勢の人出で道路は身動きがとれないぐらいでした。
坂川の岸に植栽されている河津桜はほぼ満開でした。江戸川遊水路のふれあい松戸川沿いの小路では、青空に向かって立っている枯れた葦が何となく春を予感させました。河川敷の水位標識柱は12mまで印がついていますので、それを超えたら土手を超えて氾濫するということかなと想像しました。
帰りにもう一度パレードの会場に寄ってみたら、何重もの人垣で琴奨菊の姿は見えませんでしたが、カメラを頭の上に構えてシャッターを押したら、何枚かはちゃんと撮れていました。主催者の挨拶、市長の挨拶、佐渡ケ嶽親方(元関脇琴の若)の挨拶、琴奨菊への花束贈呈などの後、風船を大空に飛ばして、オープンカーに乗った琴奨菊と佐渡ケ嶽親方が沿道を埋めたファンに手を振りながらあっという間に通り過ぎました。