2016年4月15日金曜日

朝8時に松戸の自宅を出て、品川駅近くのグランドプリンスホテル新高輪には10時に着きました。ホテルのロビーから電話をしたら、私の姉はやっぱりブラジル時間で、もうすぐ準備ができるのでロビーに降りてくるからという返事で、やっぱり約束の時間より約30分遅くなりました。

カーナビに千葉県の鋸山(のこぎりやま)と入力して、なるべく高速は使いたくないと思いましたが、結局首都高に案内されて渋滞に巻き込まれ、鋸山のふもとに着いたのは12時半頃でした。カーナビの指示する通りに行ったら、細い危険な道を通って個人の敷地に入り込んでしまいました。庭で落ち葉を燃やしていた管理人の男性が出てきたので、道を間違って迷い込んだことを謝って、ブラジルから何十年振りに姉が日本に来たので案内しているのだと伝えたら、少し庭を見ていきますかと誘ってくれました。
こんな人里離れた森の中に、珍しくいろいろな彫刻が置いてあり、茶室も造ってありました。ある人が所有している敷地で、芸術家に作品を制作させているのだそうです。巨大な石壁の一面には画家が学生を連れてきて一緒に彫ったという作品と、もう一面には彫刻家が石室に1ケ月こもって、上から垂らしたロープに体を吊るして彫ったという作品がありました。彫刻家の作品は影の効果を計算に入れてあるので、光線の具合で違って見えるのだそうです。
人が押し寄せるのを避けるために、ここの場所のことは公表していないので、あまり他言して広めないでほしいと言われました。

ロープウェイの乗り場を見つけて3人で頂上に上りました。天気に恵まれましたので、東京湾や三浦半島がよく見えました。地獄覗きと呼ばれる岩まで行くのは80才の姉の足には危険が大き過ぎるのであきらめて、次の目的地の養老渓谷の粟又(あわまた)の滝に向かいました。途中、私の計画した通り山村の田舎道を走り、田植えを待つ水田や遠くの山々の景色を楽しみました。
養老渓谷の遊歩道はほとんど人気(ひとけ)がなく、秋の紅葉の時期の人混みと大違いでした。新緑の時期は新緑の時期で、いいものだなと感じました。
観光シーズンではないので、多くの茶店はまだ閉まっていましたが、開けていた一軒に入ってソフトクリームを食べたり、ジュースを飲んだり、トイレを借りたりしました。壁に、額に入れて飾ってあったアンティークのトラックと機関車も、なかなか味がありました。私はおみやげに地元で採れた蜂蜜を一瓶買いました。

本当は外房の勝浦の海岸まで行くつもりでしたが、時間が足らなくなったので中止して、姉と長男を品川のホテルまで送って、松戸の自宅に戻ったのは夜の9時半頃になりました。