2016年5月23日月曜日

2月下旬にタイに講演に行った時にお世話になった農業研究所のChanya Maneechote 博士からメールが届き、Basil(バジル)から2.60mg/kg(=ppm)のcypermethrin(シペルメトリン)という合成ピレスロイド剤が検出された事例について反農薬活動をしているNGOが騒いでいるが、このバジルを例えばタイの人(体重50kg)が1週間で100g消費した時のリスクについて私の意見はどうかという質問でした。cypermethrin の各国におけるADI、ARfD、バジルにおけるMRLの値を引用して、cypermethrin の摂取量と比較して私の意見を書いて送りました。日本ではcypermethrin のMRL(残留基準値)はバジルの葉と茎はその他のハーブとして6ppm、種子はその他のスパイスとして5ppm ですから、タイで検出された2.60ppm は基準値以下で問題ありませんが、食品係数は国によって違いますからタイの人は日本人よりもっとたくさんバジルを食べるかもしれません。そういうことを考慮して、タイの人のcypermethrin 摂取量を試算して、リスクの程度を評価し、私がもしタイの農薬規制・管理の責任者だったらどういう対応をするかという意見を送りました。

原稿執筆の後でいつものように江戸川堤防と水元公園に運動に出かけてきました。葛飾橋の鉄橋のムクドリの巣は大分様子が変わってきて、ヒナの餌をねだる鳴き声が大人っぽくなりました。巣を見上げたら、ヒナの頭に鶏冠(とさか)のような冠羽みたいなものが生えていました。親鳥に冠羽はありませんので、子供の時だけ生えて途中で無くなるのかもしれません。
餌を運んできて橋の上を走るトラックとでも衝突したのか、あるいはカラスに襲撃されたのか、親鳥の死体が落ちていました。餌を運ぶ親鳥がいなくなった場合、巣の中のまだ自分で餌を探しに行けないヒナはどうなってしまうのか、ちょっと気になりました。もう片方の親鳥が世話をし続けるなり、他の親鳥が代わって世話をしてくれればいいのですが。

堤防の斜面ではドバトの他にキジバトもいました。水元公園内の高木で可愛らしい鳴き声でしきりに鳴いている鳥はカメラをズームにして写真を撮ってみたらカワラヒワでした。修景池の近くの高木で鋭い声で鳴いているのはヒヨドリでした。
園芸学部構内の緑風会館と戸定ケ丘ホールの間の木立の間を通ったら、いきなり後ろからカラスが私の頭の上スレスレに飛んで威嚇しました。巣があるらしく、多くの人が威嚇されたとのことで、注意書きがありました。

水元公園Cブロックの多目的広場は、芝を剥いで人工芝に張り替える工事をしていますが、剥いだ土を運び出すダンプが広場の外に出たところで、タイヤについた泥を水圧で落として綺麗にしていました。建設現場ではこんな配慮までされていることに感心しました。