2016年5月13日金曜日

東京農業大学総合研究所研究会農薬部会の5月27日に予定されている総会に向けての会計監査がありましたので、私も同席しました。久し振りに農大(世田谷キャンパス)に行ったら、芝生の広場で多分近辺の保育園か幼稚園から来たと思われる児童たちが走り回って遊んでいました。
監査後、学内のレストランで研究会の幹事長、事務局担当、監査役と一緒に昼食を食べてから松戸に帰ってきたら午後4時近くになりました。それから運動着に着替えて江戸川・水元公園に出かけ2時間20分ウォーキングをしてきました。

途中、アメリカから持ち帰った松くい虫抵抗性のマツの種から苗を育てているハウスに寄ってみたら、1つの種類だけ発芽したのは約70本に増えていました。培土をほじくってみたら、発芽していないものは発根していなくて、発芽したものは発根していましたので、もしかしたら地上部の芽と地下部の根は同時に出てくるものかもしれません。根は直根が1本だけ下に伸びていました。

葛飾橋の陸橋のムクドリの巣がいくつあるか歩きながら数えてみたら片側だけで32ケ所穴が開いていましたので、橋の両側では64個の巣があり得ます。また新しく落下したヒナが見つかりましたので、橋の反対側にも回って注意しながら歩いてみたら、新しいのと古いのと合わせて9頭の死骸がありましたので、昨日見つけた2頭と合わせると64個の巣から最低11頭(巣からの落下率17%)のヒナが落下して死んだことになります。
ムクドリは何個卵を産むのかネットで検索してみたら、北海道大学動物学講座の斉藤ら(1985)の論文に黒田長久の論文(1955~1956、1964)が引用してあり、関東地方では5~6個産み、平均孵化数は4.25、平均巣立ち数は2.56と記載されていました。
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/21141/1/42%283%29_P537-546.pdf

葛飾橋の鉄橋の巣に各5個ずつ卵があったとすると合計320個ですから、その中の少なくとも11頭のヒナが孵化後に巣から落下して死んだということは落下事故による死亡率は3.4%ということになります。5~6個の卵からの平均巣立ち数が2.56ということは、産まれた卵の41~49%が途中で死んでしまうことになります。巣立った後にもいろいろな原因による死亡があるでしょうから、たくさん群れを成しているように見えるムクドリも結構生存競争は厳しいのだなと思いました。

水元公園Cブロックの不動池では、アオサギが羽を広げて乾かしていましたが、しばらく見ていたら近くの高い木の上に飛んで行きました。カワセミも1羽遠くの枝に留まっていました。
クヌギの新葉をチェックしてみたら、もう集合している幼虫は見当たらず、成虫だけが2~3頭見つかりました。