2016年5月14日土曜日

松戸市内には早くからあちこちに今日の認知症予防講演会のポスターが貼られていました。私も高齢者の一人ですので、聴講に行ってきました。定員1000名ということでしたが、松戸市民会館のホールはほぼ満席でした。
浦上(うらかみ)克哉(かつや)先生はよくテレビに出演するだけでなく、全国各地での予防活動にも関わっておられるので、一般市民対象の今日のような講演会にも出演経験が豊富で、実にわかり易い見事な講演でした。予防の概念、認知症の定義、認知症のタイプ、特にアルツハイマー型の説明、治療薬、などについて解説されました。結局、①体を動かす運動、②頭を刺激する知的活動、③人とのコミュニケーション、が認知症予防に重要とのことでした。それなら私は普段から全部やっているので、当分は認知症にはならないかもしれないなと思いました。

ちょっと気になったのは、認知症の前段階として嗅覚(きゅうかく)障害が起こるので、アロマの匂いを嗅いで嗅覚刺激をすることで認知症予防になるとの説明で、特に本物のアロマとして無農薬栽培された植物から抽出されたアロマオイル(特定の商品)を宣伝されたことです。会場のホール入口のロビーには、この特定のアロマオイルを販売している業者が机を並べて、商品のパンフレットを配布していて、講演会終了後は参加者の市民が殺到していました。
アロマによる一日数時間の嗅覚刺激が認知症予防にどれだけの効果があるのか、どんな科学的なデータがあるのか、気になりました。無農薬栽培された植物から抽出されたという表現も、まるで農薬が残留して悪影響を及ぼすかのような誤解を与える明らかに不適切な表現ですので、質疑応答の時間に指摘しようと思って手を挙げましたが、残念ながら時間の関係で私には発言の機会は与えられませんでした。

今日も午後4時過ぎに江戸川堤防に出かけ2時間ウォーキングをして運動をしてきました。園芸学部構内の100周年記念戸定ケ丘ホールでは建設中だった洗心館の落成祝賀会をやっていましたので、どんな景色になったか立ち寄ってみました。中国からの元留学生が5千万の寄付をしてくれて建設されたとのことでしたが、それを感謝して建物には「柏物産国際交流会館洗心倶楽部」と彼の名前を冠してありました。
葛飾橋の鉄橋の下には新たに落下して死んだムクドリのヒナが増えていました。その中の1頭は可愛そうに、親鳥が与えた餌の昆虫を口にくわえたまま落下して死んでいました。葛飾橋に平行して、より最近設置された大葛飾橋の鉄橋には、鉄材のつなぎ目のリベットが打ってある部分には蓋がしてあって、ムクドリが巣を作れないようになっています。ムクドリにとってはどちらがいいのか・・?