2016年5月16日月曜日

もう少しマツの根系癒合を電気的に判断できるかどうか測定データを収集したいと思って、九十九里海岸の蓮沼海浜公園に行ってみました。使えそうなのは駐車場にあった2本のマツだけで、残念ながらもう過去の「白砂青松」の松林は残っていませんでした。今はまた苗木の植樹をしていますが、「白砂青松」がこういう無残な姿になったのは、政治家(当時の知事)とその政策を実行する行政関係者が、反農薬活動家たちの科学に基づかない宗教的主張に踊らされて2008年までヘリコプターで薬剤散布をして松くい虫防除をしていたのを中止したことが原因ですが、政治家と行政は本来そういう間違った政策の事業評価をしてどれだけ県民の利益を損なったかきちんと説明すべきです。
千葉県北部林業事務所が設置した松林内の遊歩道の誇らしげな看板が、私には皮肉に見えました。こんな現状と異なり恥をさらすような看板は撤去して、自分たちの政策のミスで松林が消滅したことの反省と新たに植樹した苗木が育って50年後~100年後の子孫に再生した松林を残せるように住民の協力を要請するような内容の看板に変えるべきです。あるいは、過去にはこういう時代もあったという歴史的記録として、逆にこの看板は博物館にでも永久保存すべきかもしれませんが・・。
マツがないので追加データの収集はできませんでしたが、せっかくなので、海岸線に沿って設置してある防潮堤に上って砂浜とその向こうに広がる太平洋の景色を眺めて楽しんできました。

帰りは、昔学生時代に何回か行ったことのある東金市の八鶴湖(はっかくこ)に寄ってみました。あいにく八鶴湖は浚渫(しゅんせつ)するために水を抜いてありましたが、岸辺の鳳凰山(ほうおうざん)本漸寺(ほんぜんじ)には杉やモミやケヤキの大木があり、荘厳な雰囲気が感じられました。
http://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/3373