2016年6月27日月曜日

市内を流れる坂川沿いの樹木の病害虫防除目的の薬剤散布は午前7時から午後5時までの間に実施予定と掲示されていましたので、こんな難しい環境(住宅に囲まれて、川に面して、隣接道路には常にかなりの人通りがあって、高木)でどうやって散布をするか見たいと思って、午前6時半に新聞を持って現場に行き、神社の石の椅子に腰かけて新聞を読みながら朝8時まで待ちました。施工業者は来なかったの、一旦自宅に帰って朝食を食べて10時半に現場に戻ってみたら、ポスターが全て撤去されていましたので、残念ながら私が現場を離れた2時間半の時間帯に散布をしてしまったようでした。仕方がありませんので、近いうちに発注者の松戸市役所河川清流課に寄って、どういう散布をしたか訊いてこようと思います。もう一度川沿いに歩いてみましたが、サクラの木には病気の葉が1ケ所と枝枯れが1ケ所あるだけで、アメリカシロヒトリの発生は見当たりませんでした。ツバキの木も1本ありますが、チャドクガの発生も見当たりませんでした。
珍しくイトトンボのような形のトンボが川の斜面の草むらにいましたが、ハグロトンボかもしれません。

その後、上野駅から新幹線で本庄早稲田駅に行き、待ち合わせていた木材保存剤等性能審査委員会のメンバー3人と合流し、迎えに来てくれた株式会社ザイエンスの車で利根川を超えてすぐのところにある同社の関東工場(住所は群馬県伊勢崎市)に行きました。木材保存剤(防腐・防蟻剤)の安全性の審査をしていて、住宅の床下の基礎部分に現場施用するものに加えて、工場施用というのが申請されますが、工場で実際にどのように木材に施用されるのか見学したいと提案しましたら、株式会社ザイエンスが関東工場が近いからということで便宜を図ってくれました。

会議室での説明の後、5名の責任者の方々が約5万平方メートルの広大な敷地にある全ての工場・研究室・設備などを案内して見せてくれて、写真を撮ることも許可してくれました。株式会社ザイエンス http://www.xyence.co.jp/ は日本全国に工場や製造所や営業所があるようですが、関東工場で主に扱っている製品は木材製品、環境製品、化成品のようでした。国産木材の他に海外から輸入した木材も使って、防腐・防蟻処理をしたり、公園の遊具や東屋(あずまや)や鉄道線路の枕木を造ったり、施工業者のための木材保存剤の製造などをしていました。
委員会のメンバー全員は、木材保存剤の工場処理というのが実際にどのように行われているかを見て大変勉強になりました。ほとんどの作業が機械化されていて、加圧処理のところは全工程がコンピューター制御をされていて、薬品の臭いもほとんどせず、効率よく安全に操業されていることに現場はここまで進歩していることを認識して感動しました。
昔から「百聞は一見に如(し)かず」と言われますが、やはり現場を見ることの重要性をあらためて実感しました。