2016年6月2日木曜日

「グリーン・エイジ」6月号の編集担当者から早くもゲラ刷りが送り返されてきました。ページ数を少しオーバーしていると思って載せたかった写真をカットしたり、引用文献の論文タイトルを削除したりして提出しましたが、ページの配置でスペースに少し余裕があるらしく、写真の追加可能との連絡がありましたので、遠慮せずに追加することにします。
「グリーン・エイジ」には「現代の松原人」というコラムの連載があるらしく、甚兵衛の森を守る活動をしている人を執筆者として推薦してほしいとの依頼がありましたので、千葉大学園芸学部緑地環境学科の卒業生で、地元で造園業をしながら樹木医として保全活動のリーダーシップをとっている吉岡賢人君を推薦しておきました。地元が誇りにしている甚兵衛の森(と残っている樹齢約300年の松林)の存在を社会にアピールするいい機会にもなると思います。

7月8日(金)に予定されている東京農業大学総合研究所研究会農薬部会の第102回セミナーの講演候補者として、幹事会で推薦された東京農工大学大学院農学研究院植物病理学研究室の有江 力(つとむ)教授に「植物病害対策のフロンティア:植物アクチベーターの基礎と利用の可能性」(仮題)の内容で講演を打診しましたころ、OKの返事が届きました。これで、東海コープ顧問の斎藤 勲博士の「農薬の急性参照用量(ARfD)設定の背景と現状」(仮題)と合わせて2題とも了承が得られましたので、当日が楽しみです。

午後遅い時間に水元公園に2時間ウォーキングに出かけました。園芸学部構内では、昨日は気が付かなかった紫色のガクアジサイと青色のアジサイの花が咲いていて瑞々しく感じました。JR常磐線を跨ぐ陸橋から見る戸定ケ丘の緑はだんだん濃くなってたくましくなってきました。
葛飾橋から見る江戸川と松戸市中心街は青空に白い雲が立ち上って晴れ晴れとしていました。鉄橋の穴を利用したムクドリの巣は、まだ2~3ヒナの餌をねだる鳴き声が聞こえて親鳥が出入りしているところもありますが、多くは巣立った後のようで、その中の一つに今日は何とドバトが入っていました。ドバトは単に休憩場所として入り込んだのか、あるいは営巣をするつもりなのか・・。あんな大きな鳥が、羽を羽ばたきながらどうやって中に入れるのか不思議です。
巣立ちをしたムクドリの若鳥はどこにいっているのだろうと思いながら、草むらの中の群れをよく観察していたら、親鳥の後を付いて回っているようなちょっと小型のムクドリがいましたので、あれが多分ヒナから育って巣立った若鳥かなと想像しました。
江戸川堤防の斜面ではある部分だけ雑草の白い穂が波打っているところがありました。何故ここだけこの雑草がかたまって生えているのか不思議でした。野外には面白いことがいっぱいあります。

水元公園の修景池には珍しくミシシッピーアカミミガメが水の中で静止していました。この池は周りが垂直の高い壁で囲まれているのでカメは池の外に出ることができず、登れるような枯れ木の丸太もありませんので、水の中で甲羅を干していたようです。カエルも頭だけ水面に出していましたが、残りの部分が見えないのでカエルの種類はわかりませんでした。この池の中の生物は、飛び出したり這い出したりできるものを除いて、ガラパゴス島と同じように隔離されています。誰かがペットととして飼育していたサカナやカエルやカメを放せば(捨てれば)、その時だけは新しい遺伝子が持ち込まれるのでしょうが。

園芸学部構内を歩く時は、この頃は育児中のカラスの威嚇攻撃に遭わないように注意をしていますが、今日電線に留まって下を通る私をじっと見ていたカラスはハシブトガラスでした。