2016年7月6日水曜日

東京都新宿区高田馬場にあるIZUNOME TOKYO(世界救世教いづのめ教団東日本教区)のセミナールームで、有機JAS資材評価協議会の採用時研修会が午後1時半から開催され、私は同協議会の農薬担当の技術顧問をしていますので、農薬及び農薬取締法について講義を担当しました。

参加者は15~16名のこじんまりとした研修会でしたが、その分だけ距離が近く質疑応答も活発でした。有機JAS認証団体は基本的には有機農業推進、農薬反対の立場でしょうから、私のように農薬を科学の賜物、人類の宝、作物保護に必須の資材と考えている講師が話をするのは少し申し訳ないという気がしましたが・・。
依頼者からは、農薬取締法の限界についても話してほしいとリクエストされていましたので、農薬による中毒事故の原因は散布作業者の不注意が大きいということと、最近私が目撃した松くい虫防除の農薬地上散布での散布作業者の安全性に対する意識の低さの問題点についても紹介しました。散布作業は周辺住民が活動を始める前の時間帯の早朝の4:30や4:10から開始して30分~1時間で終了しましたので、実際上は問題はありませんでしたが、記念石碑のくぼみに溜った薬液や根株の上面に付着した薬剤を放置したまま作業を終了したということは、公園来訪者が知らずに触ることもあり得ますので、やはり水で洗い流すなりの措置が必要でした。

農薬は野外で散布しますので、散布作業者に対する研修を充実させ、できたら免許制度にしていくことが安全確保上これからの課題だと思います。

懇親会もあり、いろいろな人と出会えたことは収穫でしたが、特にJONA(特定非営利活動法人日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会)の高橋 勉理事長が浦和高校の25年後輩だとわかり、驚きました。研修会には兵庫県や広島県からも参加していましたが、自分たちのところにも講演にきてもらえるかという打診もありましたので、また少し新しい輪が広がりそうで楽しみです。
帰りは、栃木県のNPO法人民間稲作研究所のT君(千葉大学園芸学部時代の同級生)と途中まで一緒で、懐かしい昔話をしました。