2016年7月19日火曜日

Regency Parkの池(Symphony Lake)の朝陽が昇るところを見たいと思って、朝5時半に起きてシャワーだけ浴びてすぐウォーキングに出かけました。予想が当たって、薄暗い空に太陽が昇る瞬間の神々(こうごう)しい朝焼けの空を見ることができました。いろいろな小鳥の鳴き声も聞こえましたので、今度は日本から持ってきた小型のICコーダー(デジタルの録音機)を持ってきて録音したいと思いました。

朝食を済ませてから講演のスライド作成をしました。Frank君から何回も電話があり、娘のJenniferさん夫婦が海岸に行っているので一緒に行って1泊してサーフフィッシングをしないかと誘われたのですが、8月に帰国後に待っている4回の講演の準備があるのでと断りました。

午後からノースカロライナ州立大学のMike Roe教授の研究室を訪ねました。以前、郊外に持っていた広大な土地付きの家を売ってRaleigh市内に新しく家を建てたとのことでしたが、相変わらず精力的に研究やビジネス(発明・発見を企業と組んで商品化する)に取り組んでいました。物理的防除と称して、ある微細物質(企業秘密)をネット(蚊帳)に塗布しておくと蚊が留まっただけで防除できると言って、実証実験をしている研究棟の中にある実験室を見せてくれました。植物や人間の頭にも使えるとのことでした。ただ、一度処理しておくと少なくとも90日間は効果が持続すると言っていたので、残効性が長いと抵抗性が発達する可能性が高いことを指摘しておきました。殺虫機構については未解明だとのことでしたので、人間に対する安全性がどうかちょっと気になりました。
E. Hodgson教授は私より10才上ですからもう84才の筈ですが、今も毎日大学に来て仕事をしているそうで、今週の金曜に3人で昼食を一緒に食べることにしました。
一番面白いと思ったのは、大学のトップの考えで従来の学科(Department)の縦割りの壁を取り払って大きなくくりにして異分野の交流を活発化することで、研究の一層の発展を図ろうとしていることでした。それに応じて、昆虫学科は植物病理学科と合併してDepartment of Plant Pathology and Entomologyとなったそうです。学部も従来のCollege of Agriculture and Life Science(農学・生命科学部)の他にCollege of Science(日本式には理学部に相当?)を作って多くの分野がそこに含まれるようになったとのことでした。また、分野にかかわらず大学の最も優秀な教員だけを集めた新しい組織を作って、世界最先端の研究業績を目指しているとのことでしたが、日本でも文部科学省主導で同じような動きがあるのと一緒だなと思いました。

以前(1978年まで)私が住んでいた家の近くを通っているLake Wheeler Road沿いには大学の付属農場がありますので、牧草を食んでいる乳牛を見たいと思って車を走らせてみました。昔、ホンダの100ccの小さなオートバイを買ってよく行ったり来たり走った道です。あいにく猛暑で屋根の下にいるのか野外には牛の姿は見えませんでしたが、広大なトウモロコシ畑や芝生の研究圃場が見られました。

夕方はLake Johnsonにウォーキングに行きました。昨日は出発時間が遅くて1周しているうちに途中で暗くなってしまったので、今日は午後7時から始めました。始めた時には夏の入道雲みたいな白い雲がもくもくと昇っていましたが、帰る時には空一面に別の雲が広がっていました。
森の中の遊歩道沿いには珍しい形の木があったり、キノコが生えていたり、2本隣接したOak Tree(カシの木?)の1本が途中から伐採されて切り口の年輪が見えたので数えてみたら樹齢約90年でした。

モーテルに帰ってシャワーを浴びて、少し肉類が食べたいと思って近くのHarris Teeterに行ってバーベキューの味付けがしてあるチキンの羽の部分と脚の部分のパックを買ってきてマイクロウェイブオブンで2分間加熱して、野菜(セロリ、ニンジン)・果物(プラム)と一緒に食べました。
今日は、木立の間に満月が見えました。

日本でも東京都の知事選挙で3人の主要候補者が相手をけなす発言をしているようですが、こちらも大統領選挙で今日は共和党の全国大会が開かれてテレビが実況中継していました。民主党候補者のクリントンさんと共和党候補者のトランプさんが、テレビのコマーシャルでお互いに相手の悪口を流しています。選挙に勝つためには、自分がどれだけ素晴らしいか訴えるだけでなく、相手がどれだけ悪いか国民に印象付けすることも作戦の内なのでしょう。