2016年9月25日日曜日

午後2時からの今日の甚兵衛の森の調査には昨日と一部メンバーが入れ替わって8人が参加しました。午前中に稲毛海浜公園で行われた子供向け森林イベントに参加した樹木医が林床に生えているキノコの中から菌根菌5種類(イグチタケ類、ヒビワレシロバツ?、テングタケ、コツブタケ、ハツタケ)を採取してきて、バケツ一杯の自家製の菌根菌懸濁液を調製しました。少し元気がなさそうに見えるマツの老大木1本の根の分布位置を確認して、その近くに菌根菌懸濁液を流し込みました。うまくいけば、来春マツの根が活動を始める時に菌根菌が共生して老大木の元気が回復してくれれば大成功です。

甚兵衛の森の住宅に隣接した林縁部の比較的細いマツにはとうとう正真正銘の松くい虫被害が発生してしまいました。よく見たら、幹にマツノマダラカミキリの産卵痕と思われる傷口がいくつもありました。6月にスミパイン乳剤を3回地上散布した時は、特に老大木を守ることを意識していたことと、この細いマツは人家に隣接しているということで、薬液が十分かからなかった可能性があります。昨日の調査で、甚兵衛の森の近隣に松枯れ木が結構たくさん分布していましたので、マツノザイセンチュウに感染したマツノマダラカミキリが予想以上に飛来してきているのかもしれません。今後は、行政の協力も得て近隣の民家の庭にある松くい虫被害木の伐倒駆除(発生源対策)も合わせてやっていくことが必要なようです。