車を運転して内房(うちぼう)の鋸山(のこぎり)ロープウェイに行き、車を駐車場に置いてロープウェイで山頂に上りました。鋸山は300m程度の低い山ですが、東京湾と房総半島の山並みと漁港などが見えてなかなかの景色でした。
「地獄のぞき」と呼ばれる突き出た岩の上や、百尺観音の前でFrank 君の写真を撮りました。彼はアメリカ南部のノースカロライナ州の田舎町の出身で、典型的な保守的な南部アメリカ人で、サザン・バプティスト(南部バプテスト)と呼ばれるキリスト教徒ですので、百尺観音や千五百羅漢や石大仏を説明するのに苦労をしました。日本人のように、仏教のお寺にも神道(しんとう)の神社にもお参りし、キリスト教のクリスマスもお祝いするということは、絶対的な唯一の神しか認めないキリスト教徒には理解し難いことでしょうが、日本人の宗教は結局厳密な意味での宗教ではなく、文化の一つ、生活習慣の一つ、家族の幸せや地域の平和を祈る場というような意味があるのだと説明しました。
帰りは日本寺の方に歩いて降りたら駐車場とは違う隣りの保田(ほた)に降りてしまいましたので、もう一度階段と坂道を上って山頂まで行き、ロープウェイで元来た場所に戻りました。結局全部合わせると坂道を3時間ぐらい歩いて、Frank 君にとっては相当きつかったようです。途中50才代ぐらいの日本人の女性たちのグループに何組も出会い、彼がハッハッと激しい息づかいで休んでいたら、大丈夫かと声を掛けられたらしく、体力のなさを恥じていました。
松戸に戻ってからはすぐ洋服を着替えて、園芸学生協食道に長年(34年間)勤務したIさんの退職の送別会にFrank 君と一緒に参加しました。