2016年10月18日火曜日

先週の金曜にアメリカに帰国したFrank Peoples君から、やっと落ち着いたらしくメールで礼状が届きました。
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Hey Naoki,
Just wanted to say to you and your wife what a wonderful time I had. The CD works fine in my laptop and will be shown to many. Special moments and times in one’s life are to be treasured and the past 2 weeks have been one. Will email again soon.
Love,
Frank
(あなたと奥さんにとても素晴らしい時間を過ごしたと伝えたくてメールをしています。CDの中の写真は自分のパソコンでも開いて見ることができますので、近いうちに多くの仲間に見せます。人の一生の中の特別な瞬間と時間は宝物ですが、過去2週間は正にそうでした。近いうちにまたメールします。)
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私がネオニコトチノイド剤とCCD(Colony Collapse Disorder 蜂群崩壊症候群)の関係について興味を持っていることを知っている元NIEHS(National Institute of Environmentak Health Sciences 米国国立環境健康科学研究所)勤務のDr. Buck Grossomから、Sciense Newsという一般向け科学雑誌に掲載された"Bees take longer to learn floral order polluted by vehicle fumes"(ミツバチは車の排気で汚染された花の匂いを学習するのにより長い時間がかかる)と題した記事の情報が送ってきました。
https://www.sciencenews.org/article/bees-take-longer-learn-floral-odors-polluted-vehicle-fumes

元々は、本年9月にアメリカのフロリダ州で開催されたICE(International Congress of Entomology 国際昆虫学会議)でオーストラリアのシドニィ大学のDR. R.J. Leonard et alが口頭発表した"Making scents of urban pollination: Does air pollution alter honey bee memory?"(都会における授粉の匂いの再現:大気汚染はミツバチの記憶に影響するか?)という研究を紹介したものです。

私はずい分昔に畜産農家に相談されて、畜舎(養豚場、鶏舎、牛舎)で発生する悪臭の分析と対策について少しだけ研究したことがあります。一般的には悪臭対策としては、匂い物資の化学的分解(光触媒も含んで)、匂い物質の微生物による分解、匂い物質の活性炭その他による吸着による除去、他のよい匂い(例えばコーヒーの香りなど)による置換(マスキング)、発生源の除去などがありますが、匂いは高濃度でなくても、分子レベルで嗅覚細胞に作用しますので、ある程度濃度を下げてもあまり効果が感じられないという難しい問題だったことを覚えています。
ミツバチが蜜源植物を探索する時に、花が放出する匂い物質を嗅ぎ分けて指標にするのは当然で、車の排気に含まれる各種大気汚染物質がその能力や感度に影響を及ぼすことは大いにあり得ることです。

今日も昼休みに道場で1時間空手の稽古をしましたが、その後でTシャツと短パンに着替えて水元公園Cブロックを1時間半ウォーキング/ジョギングしてきました。時間の許す限り、74才の老体の体力の許す限り、少しずつ運動の負荷を増して、1月29日の館山若潮マラソンを6時間以内に完走できるような体調にしていきたいと思っています。
葛飾橋の上空の雲の切れ目に射す太陽光が屈折して、部分的な虹のように見えました。修景池では水面全体を覆っていたヒシ(菱)が姿を消して、菱形に鋭い棘が突き出たヒシの実だけが水面に漂っていました。風に吹かれて流されて繁殖範囲を広げるようにできているのか、池に落ちていたテニスボールの周りにはたくさんのヒシの実が絡み合っていました。
水元公園Cブロックにはコナラやスダジイ、マテバシイの他に、クヌギも何本もありますが、昨日の豪雨のせいか今日はクヌギのドングリがたくさん落ちていました。