早稲田大学での講義資料の準備は少しずつ進んでいます。昨年は明治大学での安全文化論講座で、4月25日に「農薬の安全確保対策 1. 登録制度と食品残留農薬」と「農薬の安全確保対策 2. 環境影響の評価方法と実態調査」の2コマを担当しました。受講生は、食品残留農薬の安全性問題、農薬の環境・健康影響問題、ネオニコチノイド剤とミツバチ問題などに関心が高いのではと思いますが、今年担当するのは1コマ(90分)だけですから、内容を絞らざるを得ません。
昼休みに道場で空手の稽古と筋力トレーニングを1時間して、いつものように江戸川にウォーキング・ジョギングに出かけようとしたら、道場の入り口付近で3人の男性がウロウロしていました。私が何か御用ですかと尋ねたら、本山先生ですかと訊き返されました。何と、その中の一人は私が指導していた空手部で副将をしていたK君でした。戸定(とじょう)祭(園芸学部祭)に合わせて、環境緑地学科(彼の在学当時の学科名)の同期生が同窓会をするために集まったとのことでした。1990年卒業ですから、入学時に浪人をしていなければもう48才の筈です。K君は富山県庁、もう一人のN君は長野県庁に勤務していて、N君は私が何年か前に長野県の依頼で松くい虫問題で講演をした時のことを知っていました。卒業して26年振りに会ったのですから、私の研究室の専攻生ではありませんでしたので、お互いに顔がわからなくても不思議はありません。卒業時22才だった若者が、48才のおじさんに変身していました。大変なつかしく、K君と一緒に道場の中で写真を撮りました。
こうして、学生が卒業してそれぞれの分野で活躍しているのを見るのは、教師冥利の喜びです。
戸定祭は、緑風会館前の広場その他に模擬店がでて、食べ物以外に園芸学部らしく花の鉢や球根、野菜類の販売もしていて、市民で賑わっていました。運動場では、煙と炎が見えましたが、子供たちに焚火(たきび)の経験をさせているようでした。考えてみれば、都会の子供たちは焚火の煙も炎も見たことがないのが普通ですから、煙が煙いとか、炎は熱いとかを経験するだけで勉強になるのでしょう。
江戸川では上流に向かって右岸の堤防を2時間15分ウォーキング/ジョギングをし、河川敷に下りるスロープのジョギングは上り下り3往復しました。1月29日の館山若潮マラソンに向けてのトレーニングは順調です。
堤防の桜の木には雀(すずめ)がたくさん留まっていました。