2017年1月27日金曜日

講演の準備などでしばらく運動ができませんでしたので、今日は昼休みに道場で空手の稽古と筋力トレーニングを1時間してから、江戸川堤防を2時間半ウォーキング/ジョギングしてきました。今月のトレーニング距離はこれでやっと208Kmですから、目標の1ケ月に300~400Kmからはほど遠く、明後日29日(日)の館山若潮マラソン大会でフルマラソンを制限時間の6時間以内に完走するのは絶望的です。減量の方も5Kgちょっとは達成してずい分体調がよくなりましたが、目標だった10Kgにはほど遠い状態です。残念ながら、払い込んだ参加費5,000円は無駄になりますが、今年も出場を諦めざるを得ません。

昨日の研修会での私の講演では、昨年8月にタイとインドネシアで私と一緒にジャーナリスト対象のワークショップで講演したベルギーのブリュッセル在住のDr. David Zaruk のスライドを日本語に訳して紹介することに一番多くの時間を配分しました。コーヒーはヒトを殺すという最初のポスターは、メッセージを伝える上で効果的だったと思います。

ワークショップ終了後、タイで個人的に訪問した「戦場にかける橋」(The Bridge on the River Kwai 1957年公開) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E6%A9%8B という映画の舞台のクワイ川、戦争博物館、墓地についてもかなりの時間を配分しました。墓標に刻まれた家族の言葉を日本語に訳して読みながら、急に胸が詰まって、言葉が出せなくなってしまいました。防除業の会社の社員研修会での農薬に関する講演でしたが、私たちは二度と戦争をしてはいけないという話をしました。
アメリカでは、America First(アメリカの利益最優先)というキャッチフレーズで大統領に当選したトランプ氏の物騒な発言や政策で揺れていますが、Nationalism(愛国主義)は他の国のNationalismとぶつかって戦争につながるというのが私たちが歴史から学んだ教訓だった筈です。Nationalismは、人間の仲間意識という動物的な本能に根差していて、一番身近な仲間は家族、次は同窓生や同郷出身者、国、地域、人種や宗教などへと広がっていくのでしょうが、一番大きな仲間は地球の人類でしょうから、私たちはInternationalism(国際協調主義)という立場に立てば、狭い意味の仲間の利益とか敵の利益とかの考え方を止めて、地球全体で仲よく平和に暮らしていけるという主旨の話をしました。これが、昨年の8月にタイのクワイ川や戦争博物館や墓地を訪問してあらためて強く感じたことでした。
私自身、朝鮮(当時は日本の植民地)の平壌(ピョンヤン)で生まれて、終戦後家族がやっとの思いで38度線を越えて日本に帰国できたという体験も話しました。

     (スライドはクリックすると拡大できます)