2017年1月11日水曜日

来週土曜日(21日)に予定されている名古屋大学での講演で使うスライドは一応できました。これから時間配分を考えて、時間オーバーしそうな場合は、何枚かは追加資料として配布だけして講演では省略しようと思います。
次は再来週木曜日(26日)に予定されている講演の準備に入らなければなりません。

今日は地下鉄千代田線で大手町に行き、東西線に乗り換えて南砂町駅で下車し、公益財団法人日本住宅・木材技術センターで開催された平成28年度第2回木材保存剤等性能審査委員会に出席してきました。先週金曜日(6日)には安全性部会が開催されましたので、今日の会議はその親委員会のような位置付けで、申請された木材保存剤の性能(防蟻・防腐効果)が基準を満たしているかどうかを審査します。

室内試験では、加圧処理でも表面処理でも、あらかじめ耐候操作として、処理をした木材試料を8時間浸水してから60℃で16時間乾燥するという工程を10回繰り返してから防蟻・防腐効果の試験をします。
防蟻試験は28℃で21日間シロアリを放飼して、シロアリの死亡率と木材試料の質量減少率(%)を求めます。防腐試験は26℃、湿度70%以上の条件下で腐朽菌を接種して12週間培養して、質量減少率(%)を測定します。
野外での性能試験では、処理した木材試料を2年間土中に埋設して食害による質量減少率や腐朽程度を測定して評価します。

今回は申請件数はわずか3件でしたが、申請書類のフォーマットがばらばらで、本来ガイドブックで審査に必要として要求している試験データや情報が欠落していたり、有効成分の原体が輸入品の場合など安全性に関する試験成績の概要が英語のまま添付されていたりで、そういう不備の指摘でずい分多くの時間を費やさざるを得ませんでした。
もっと効率的な審査ができるように、いつかの時点で、業界に対して申請書類のフォーマットについて周知徹底する必要があるかもしれません。

自宅に帰宅したのは午後6時近くでしたので、今日は全く運動をする時間がありませんでした。