2017年1月21日土曜日

東京駅発11:10の東海道新幹線のぞみ27号に乗って、名古屋駅には12:49に着きました。地下鉄東山線に乗り換えて本山駅で降り、歩いて名古屋大学農学部の講義室には13:40ぐらいに着きました。
研究集会は14:00から始まり、名古屋大学名誉教授の齋藤哲夫先生が、「70年間の思い出と反省」という演題で30分間講演をされました。私が名古屋大学大学院に入学した時の恩師ですが、93才という年齢にもかかわらず、かくしゃくとしておられました。
鳥取高等農林専門学校学生時代の19才の時に徴兵されてからの軍隊での経験、終戦後の京都大学時代、1964年にフィリッピンで行われたイネの重要害虫に関する国際シンポジウムに宗像 桂先生、石井象二郎先生、赤沢 尭先生らと参加したことなどの他に、個人的なこととして3代続いた医師の家系に生まれたことや幼少期のことなども話されました。
昨年脳梗塞で3ケ月間入院してリハビリをされたとのことで、少し弱々しくなられましたが、頭脳明晰で今でもいろいろなことに興味をお持ちで、驚くべき体力・気力を持っておられます。

続いて名古屋大学名誉教授の宮田 正先生が「私の初夢」という演題で、日本農業の問題点について、ご自身が愛知県刈谷市で農家の長男だという立場で経験していることを話されました。
私は、「消失しつつある白砂青松-松くい虫防除の失敗は何が原因か-」という演題で、2004年から13年間取り組んできた調査研究で得られた成果を紹介しました。
千葉大学教授の中牟田 潔君は名古屋大学の同じ研究室の10年後輩に当たりますが、「実験室から市販品へ:ヒメボクトウの性フェロモン」という演題で講演をしました。
その後、現役の大学院修士課程の大学院生4人が取り組んでいる研究テーマについて紹介しました。

懇親会終了後、私は大学構内の宿泊施設に一泊しました。