2017年1月9日月曜日

3連休の最終日(成人の日)は、TOHOシネマズシャンテ(地下鉄日比谷駅のすぐ近く)で上映していた映画「アイ・イン・ザ・スカイ(Eye in the sky)」を観に行きました。期待した通りの面白い映画でした。イラク戦争で独裁者のフセイン大統領を暗殺したり、アフガニスタン戦争で宗教的リーダーのオサマ・ビン・ラディンを暗殺したりという実際の歴史がありましたので、ケニヤで無差別自爆テロを実行しようとしているテロリストを暗殺するという映画のストーリーは現実味がありました。
超高度を飛行している無人航空機から地上のテロリストの動きを正確にリアルタイムで追跡したり、無人ロケットを発射して爆撃したり、昆虫の形をした微小なドローンで室内の様子を監視したり、ハイテク時代の戦争はこういうことが可能なのかと教えてくれました。
攻撃目標の近くの道端でパンを売っている少女が巻き添えで犠牲になることに対して、軍人は1人の少女の命と自爆テロで犠牲になる80人の命と秤にかけて止むを得ないと判断し、イギリスの官僚や政治家は国際世論で批判されることを恐れて自分では判断をせずに誰か上位の人の責任にしようとし、アメリカ人は80人の犠牲を防ぐために1人の犠牲は正当化されると考える、という違いが実によく描かれていたと思いました。

イスラエルはヨルダン川西岸のパレスチナ自治区でしょっちゅう民間人の犠牲を躊躇せずに「目には目を、歯には歯を」以上の過剰な攻撃をしていますし、今はシリアでロシアが反アサド政権軍やIS(イスラム国)の占領地を奪回するために民間人の犠牲を躊躇せずに爆撃していますので、この映画は正に現実に起こっていることを描いていました。

日比谷駅前には高層ビルが建ち並んでいて、その中の一つは屋上に設置したクレーンを延ばして何か大きな資材を吊り上げていました。見上げると首が痛くなるようなこんな高層ビルで、しかもガラス窓だらけで、大きな地震の時に大丈夫なのだろうかと建築に素人の私は心配になりますが、多分構造計算がしっかりされて建てられているのでしょう。私が子供の頃は、東京駅前のいわゆる「丸ビル」が高層ビルの代表格で、すごいなあと思って見ていた記憶がありますので、技術の進歩は当時の想像をはるかに超えていて大したものです。
帰りは松戸で回転寿司店に寄って、夕飯を外食しました。