2017年3月29日水曜日

Brett さんとMike 君が宿泊している渋谷のマンションに約束の午後2時より少し早目に着きました。マンションの1ユニットを誰かが格安航空券とセットにして外国からのお客さんが低価格で泊まれるようにしてあるようです。ノースカロライナ州のシャーロット市から成田空港までの往復航空券2人分と東京での5泊と京都での2泊を合わせて$3,200($1=¥110円換算で約35万2千円)ですから、かなり格安です。結婚15周年とBrett さんの誕生日祝いで、夫のMike 君からのプレゼントだとのことでした。Brett さんは40才になり、Mike 君は今年42才になるそうです。
Mike 君は石炭を使う発電所に勤務していて、Brett さんは大学や高校でTheater(演劇)を教えていたけど予算のカットで失職し、現在は自分の専門とは全く関係のないLow's というホームセンター(材木等の建築資材を主に売っているチェーンストア)で働いているとのことです。Brett さんは両親とも教員だったようで、また教職に復帰したいという強い希望を持ったいるようでした。

JR渋谷駅前まで歩いて行き、忠犬ハチ公の銅像の前で写真を撮りました。ハチ公の話を知っているかと訊いてみたら、日本に来る前にいろいろ勉強してきたらしく、飼い主の主人が亡くなったことを知らずに何年間も迎えに来たという話をよく知っていました。
JR三鷹駅まで電車で乗り、玉川上水沿いに歩いて三鷹の森のジブリ美術館に行きました。指定されている午後4時からの入館時間までに早かったので、少し三鷹の森公園内を散歩しました。アメリカでネットで予約購入したチケットは2名用で私は入れませんので、私はそこで別れて付近を散歩しながら三鷹駅に戻りました。
玉川上水は元々は多摩川の水を江戸に供給する水路として承応3年(1654年)に造成されたもののようで、作家の太宰 治が1948年に愛人と一緒に入水自殺した場所の筈ですが、http://anincline.com/dazai-osamu/ 現在は想像できないぐらい水量が非常に少なくなっていました。それでも水路の両岸には所々大きな樹や樹の切り株が残っていて当時を偲ばせました。ただ、外来種のミシシッピアカミミガメや大きな緋鯉が放流されているのは、残念でした。
途中には山本有三記念館もありました。太宰 治は1909年(明治42年)~1948年(昭和23年)、山本有三は1887年(明治20年)~1974年(昭和49年)に生きた作家ですから、昭和の初期頃の三鷹は東京の外れに位置して森林の多い田舎の小さな集落だったのかもしれません。
Brett さんとMike 君をジブリ美術館に同行するついでに、私自身にとっても久しぶりに三鷹を訪ねるよい機会になりました。