2017年5月13日土曜日

松戸市民会館ホールで松戸市・松戸医師会主催の平成29年度(第10回)認知症予防講演会がありました。私も来月は75才で後期高齢者の仲間入りをする患者予備軍ですので、どうすれば予防できるか勉強するために聴講してきました。
講師の朝田 隆先生は、臨床精神医学が専門の医師で、筑波大学名誉教授ですが、現在は東京医科歯科大学特任教授と医療法人社団創知会メモリークリニックお茶の水理事長というお立場の方です。
https://memory-cl.jp/aboutus/doctors/
http://dr-guide.net/www/%E6%9C%9D%E7%94%B0%E9%9A%86/

会場の松戸市民会館ホールは、大半が高齢者と見受けられる千人を超す男女の参加者で満席でした。一般市民が対象ですので、認知症についてわかり易い説明をされました。認知症患者数は加齢が大きなリスクファクターで、75~79才から急増し、85才~89才がピークですが、高齢者の年代の患者数は女性が男性の約2倍とのことでした。
その他のリスクファクターとしては、生活習慣病が関わる糖尿病やメタボ、若い時のうつ病罹病歴などがあるそうですが、予防法としては適度な運動、知的活動、、芸術活動、社会的交流、バランスのとれた食生活[EPA、DHA、Ginkgo(銀杏の抽出成分)、Lycopene(トマトの抽出成分)]などが効果があるとのことでした。ちょっと意外だったのは、ゲームによる脳の刺激や1日30分以内の昼寝(1日1時間以上の昼寝は逆効果)も効果があるとのことでした。
日本のように益々高齢化が進行しつつある社会では、「元気な老人」になることが社会に負担をかけずに生き生きと生活することにつながるという指摘もされました。