2017年6月12日月曜日

茨城県取手市の高源寺境内には推定樹齢約1,600年という神様のようなケヤキの老大木があって、地蔵ケヤキと呼ばれています。そんな貴重なケヤキの葉がヤノナミガタチビタマムシTrachys yanoi の食害で衰弱するのを防ぐために、午前9時ぐらいから樹木医3人が集まって殺虫剤散布をしました。ネオニコチノイド剤のマツグリーン液剤2(有効成分はアセタミプリド2%)の500倍希釈液500ℓ(展着剤グラミンSの1,000倍希釈液加用)が樹上からと地上から散布する作業が実施されました。
本堂前の地蔵ケヤキに加えて、本堂裏の墓地にあるケヤキの大木2本とモチノキの大木1本も上記昆虫の加害を受けますので、そこから地蔵ケヤキに飛んでくるヤノナミガタチビタマムシの密度をできるだけ低くするために、同様に薬剤散布をしました。
作業監視員として間近で散布作業を監視するついでに、1時間吸入暴露と経皮暴露の測定をしました。





















 



散布対象木の下にはあらかじめブルーシートを設置し、落下する昆虫の調査もしました。散布直後に数種類の昆虫が観察されました。



高源寺は小高い丘の上にありますが、裏の斜面を下りると水田が広がっていて、遠くには筑波山も見えました。松戸への帰路は寄り道して、利根川大橋のたもと辺りに駐車して、橋の上から雄大な利根川の流れの写真を撮りました。