2017年6月13日火曜日

私は今まで何回か訪問したことがある千葉県の銚子の君ヶ浜の松林は、海岸沿いの道路側から眺めてよく保全されていると思っていましたが、最近松くい虫被害が酷いという情報が入りましたので、早速視察に行ってきました。
途中、匝瑳(そうさ)市飯高地区安久山(あぐやま)に寄って平山邸の庭にある大スダジイを見てきました。平山家は昔の庄屋かどうかわかりませんが、りっぱな母屋や最近はあまり見なくなった納屋がありました。スダジイは傍に立つ人間が小さく見えるぐらいりっぱな巨木でした。
正確な場所はよくわかりませんが、道路を車で走っていたら栗山川という標識の近くにサギ山が見えました。車を適当な場所に駐車して近づいてカメラのレンズを望遠にして覗いたら、シラサギの他にアオサギらしいサギもいました。

 
 









 

平山邸の裏は平成23年(2011年)のNHKテレビの番組で里山100選に選ばれたと自慢げな看板が立っていました。平山邸の裏の崖を下りてみましたら、谷津田が広がっていましたが、半分ぐらいは耕作放棄田になっていました。給水設備や暗渠排水設備が設置されていながら、耕作放棄されて荒れ果てている姿は、日本の農業の現状を表していて情けない限りでした。NHKテレビの番組で紹介されたのはわずか6年前ですが、若者が地元を離れて、超高齢の農家だけが残されてもう耕作できなくなってしまったのでしょう。












犬吠崎の灯台から続く君ヶ浜の松林は、海岸沿いの道路から見るとところどころ枯死マツが散見される程度でしたが、歩いて松林の中に入ってみると、大きなマツはほとんど伐倒されて放置されていました。跡地にマツ苗が植樹されていましたが、元気に育っている苗と褐色化して枯死した苗とがありました。
クロカミキリ成虫が捕獲できるかどうか、近い中に樹木医と一緒に夜間調査をしてみたいと思っています。