2017年7月16日日曜日

松戸の自宅には昨夜遅く帰ってきましたが、今日は成田市甚兵衛の森で松くい虫防除の2回目の薬剤散布が行われる予定でしたので、朝2時に車で自宅を出発し、私と一緒に立ち入り規制監視者をやることになっていたI博士を途中でピックアップして、現場には予定より早く午前3時半頃には着いてしまいました。
甚兵衛の森には小さな水神社が祀ってありますが、近所の老婦人がまだ薄暗い中をお参りに来ていました。

スミパインMC(有効成分フェニトロチオン23.5%)の50倍希釈液1,000ℓを樹高の高いマツには高所作業車の上から、樹高の低いマツには地上から鉄砲ノズルで、樹木医の吉岡賢人君と石橋 亨氏が交代で散布しました。I博士と私は林床部に立って、周辺住民の立ち入り規制監視をしました。四街道から駆けつけてくれたもう一人の樹木医は道路側に立って、通過する車の監視をしてくれました。5月下旬に行われた1回目に続いて、2回目で作業に慣れたということもあって、4時25分から散布を開始し、6時25分に終了しましたので、散布時間は準備に要した時間を除いて正味2時間でした。
散布作業者と監視者の経皮暴露と吸入暴露を推定する試料収集もしました。

樹高の高いマツの樹冠部の葉色が気のせいかちょっと元気がないように見える木があったので、高所作業車の上から念のため枝先を1本採取して観察したら、マツノマダラカミキリの浅い後食(こうしょく)痕とは異なる深い傷痕がありましたが、多分松ぼっくりが剥がれた(カラスのような野鳥が留まろうとしたか、突いたか)痕ではないかという判断になりました。しかし、樹冠部の葉色がちょっと気になりましたので、今後観察を続けるつもりです。

隣接する水田はイネの生育が進んで、すでに出水している区画もありました。
7時半頃には後片付けも終わって、現場を離れて松戸に向かいました。自宅到着後はシャワーを浴びて、睡眠時間を回復するために横になったり、疲労回復のために一日中だらだらとして過ごしました。