2017年8月30日水曜日

昨日の榛名(はるな)湖畔から氷室(ひむろ)山への僅か150mぐらいの高さの登山道の上り下りで、呼吸が苦しくなって足がふらふらしましたので、今日は一日家でのんびりして休息をとりました。湖畔から登った高さは150mぐらいでも、氷室山は海抜1,236mですから、それで負荷がかかったのか、75才という年齢的な老化で体力が低下したのか、あるいは単に運動不足で体調不良だけだったのか・・。
一昨日の研究会後の塚越屋七兵衛での懇親会では、伊香保カントリークラブの原 直道社長と隣席でしたので、いろいろ会話ができました。私が、講演の前にゴルフコースを見学させてもらったが、よく管理されていて松くい虫で枯れた木は練習コースの横に1本だけ放置してあったがすでにマツノマダラカミキリ成虫が羽化脱出した後の古い枯死木なので問題はないと話したら、実は私が見なかった奥の方に枯死木がたくさん放置されていて、伐倒された枯死木もそのまま放置されていると言われました。


私は松くい虫防除について講演をする時は前半に松くい虫防除の基礎として、いつも何枚かの同じスライドを見せることにしています。原社長にとっては松くい虫防除には3つチャンスがあるということも、マツノマダラカミキリ成虫は羽化脱出後の性成熟のために樹冠部の当年枝・1年枝の樹皮を後食(摂食)する時にマツノザイセンチュウを侵入・感染させるので予防散布ではそこに薬液がしっかりかかるようにしなければならないということも、枯死木は次世代の発生源になるので伐倒駆除しなければならないということも、初めて聞くことのようでした。
今までの薬剤散布の仕方も、枯死木の処理の仕方も不適切だったことを認識できて、私の講演は非常に勉強になったという感想を述べられました。愚直なようですが、私は毎回基礎の話を繰り返してきてよかったと思いました。