昨日、サイエンスライターの片瀬(本名今井)久美子博士がwarbler's diary というサイトでEM菌には水質浄化効果がないことを検証した記事について言及しましたが、同氏は2012-11の「EMとその類似商品について、効果の検証が不確かな病虫害対策の宣伝にも注意して下さい」という見出しの記事で、リンゴ腐らん病に対して青森県板柳町が「環境保全型農業推進事業委託」として株式会社縄文環境開発に委託したEM菌の実証試験についても、批判的な記事を書いていることに気がつきました。
http://warbler.hatenablog.com/entry/20121121/1353469530
私たちも、自然派ネットワークという団体が製造・販売(実際は中国から輸入)していた植物抽出液(漢方農薬)には合成ピレスロイド剤のシペルメトリンという殺虫剤が混入していることを1994年の農薬学会大会で初めて発表して以来、農薬代替資材として環境保全型農業や有機農業で病害虫・雑草防除に使われる同様の資材には農薬(殺虫剤・殺菌剤・除草剤)が混入されていることを明らかにしてきました。
当時、EM菌で作ったぼかしを堆肥として施用すると作物が活性化されて病害虫に加害されないと宣伝されていたのが実際には加害されるので各種植物抽出液(いわゆる漢方農薬)資材が防除に使われていましたが、私たちの発表によって使えないということになって、千葉県我孫子市にあったEM菌関係の研究所からずい分相談を受けたことを思い出します。
片瀬久美子博士の上記の記事は2012年ですから、1994年から8年経ってもまだそんなことが行われていたのかということになります。それにしても、分野が違うにもかかわらず片瀬久美子博士の科学者としての鋭い分析・見解に敬意を表します。館山市の水路の水質浄化問題で偶然出会ったサイトですが、これから今までに彼女が書いてきた記事を読むのが楽しみです。
秋分の日で祭日でしたので、何となく気分がゆったりして、江戸川の葛飾橋を渡って水元公園Bブロックに行き、2時間半ウォーキング/ジョギングをして運動をしてきました。
園芸学部構内を旧正門に向かって降りる坂道にスズメバチの死体が2頭落ちていました。同じ場所に先日も4頭落ちていましたし、もっと前には腹部だけ食べられたなくなったクワガタムシやカブトムシの死体も落ちていました。頭の上を見上げると野鳥がとまれる大きな木の枝葉が茂っていますが、何故いつもこの場所にというのは謎です。
江戸川堤防に上る交差点に交通安全運動のテントが張ってあり、標語を書いた看板が立っていました。両方ともなるほどと思いましたが、特に自転車に対する「あぶないよ 無灯火 携帯 二人乗り」はうまいなと思いました。
途中、アメリカシロヒトリの2化期の幼虫が発生しているウメの木とカキの木がありました。
水元公園Bブロックの小合溜近くの林の中にはヒガンバナがたくさん植えてあり、陽当たりのいい方はもう花が終わっていましたが、日蔭の方はまだ赤色が鮮やかでした。
誰かが野良猫に餌をやっているらしく、丸々と太った野良猫が4匹のんびり休んでいました。
桜堤(つづみ)の桜並木の下には少しずつサクラの落葉が落ちていました。
帰りに葛飾橋にさしかかった時はちょうど太陽が沈んだ直後で、遠くにライトアップした東京スカイツリーが見えました。