Dr. Roeは、特許をとって販売している2つの衛生害虫(蚊、ダニ、チガーなど)に対する忌避効果のある製品について得意げに説明し、私にこれらを日本の市場で開発展開することに興味はないかと誘ってきました。日本に帰ったら誰か適当な業者に紹介してみようと答えておきました。
1つはRYNOSKIN(動物のサイの皮膚のイメージを与える商標)と呼ばれる繊維で、特殊な繊維構造から衛生害虫の攻撃から人の皮膚を守れるとのことでした。もう1つはMIMIKAIと呼ばれる忌避剤スプレーでいくつかの天然香料で有効成分の匂いがマスキングされていました。両方ともプロモーション(宣伝)動画ができていました。
最近International Journal of Molecular Sciencesに発表した論文についてもネットからコピーをとってくれました。
http://www.mdpi.com/1422-0067/18/10/2104
人の肝細胞を使って、世界的に広く使われて先行している忌避剤のDEETと殺虫剤のFipronilの影響を評価した研究です。
研究室の外に自分の乗用車(トヨタのプリウス)の他にキャンピングカーも駐車してあり、私に中を見せてくれました。
Dr. E. Hodgsonとランチを食べる約束をして、Center for human health and the environment(健康・環境研究センター)の入っている建物に行きました。NCSUの改組でDepartment of Toxicologyは無くなってしまいましたが、壁にはToxicology 学科設立の父として3人の教授の肖像写真が掲げてありました。久しぶりに私の恩師の故W.C. Dauterman教授の写真を見て嬉しくなりました。
建物の外の庭にはHodgson Familyが寄贈した木製のベンチが置いてあり、交通事故で亡くなった故Dr. Randy Roseの記念と記してありました。私もよく知っている若手の研究者でした。敬虔なモルモン教徒だったとのことです。
夕方はいつものようにLake Johnsonに行って、1周3マイル(約5km)をウォーキング/ジョギングしてきました。今日もアオサギ?がいつもの浅瀬の場所に佇んで餌が近づくのをじっと待っていました。