2017年10月22日日曜日

Eugene君は、4人目の奥さんのKimさん(女医)とは今年3月から別居中(1年後の来年3月には離婚が成立)で、現在は広い家に一人で住んでいます。家の中のあちこちには、すでに大学2年生と4年生になって家を出ている二人の子供たちの写真や子供の時に描いた絵などが飾ってあり、庭には子供時に遊んだトランポリンやモンキーバーなどの遊具がそのまま置いてあります。どこの親でもそうでしょうが、子供が大きくなって家を出ても、赤ちゃんや小さい子供だった時のイメージがいつまでも残っていて、すでに存在しなくなったものがいつまでも(恐らく死ぬまで)そこにあるかのような錯覚がしているのでしょう。







朝ごはんはどうするかとなった時に、Frank君もDon君もMargieさんも外で食べようと提案しましたが、私は家でEugene君が作るものを食べたいと提案し、結局Frank君が手伝ってEugene君がオムレツとビスケットとコーヒーを準備してくれました。冷蔵庫の中を覗いたら、オーガニックと書いたものがたくさんありました。Eugene君は慣行栽培の食品の残留農薬が危険だと思っている訳ではなくて、グロッサリーストア(食料品店)にはオーガニックと表示したものがたくさん並んでいるので、たまたま買ってきたものがオーガニックと表示してあるというだけのことです。日本のように、有機農産物はきちんと定義されて認証制度があるのとは違うようです。
Eugene君がエンジニアとして勤務している電力会社は、以前はCarolina Power and Light Company(CP & L)と言いましたが、その後大きな会社に買収されて、現在はDuke Powerという名前に変わりました。その会社で比較的最近社員の安全に関する意識向上を目的としてセミナーが開催され、砂糖、塩、VTE(Venous Thrombosis 静脈血栓塞栓症/エコノミークラス症候群)などのテーマごとに約150人の社員の前でプレゼンレーションが行われたそうです。Eugene君は砂糖の摂取過多についてプレゼンテーションをしたそうで、その時に使った小道具を見せてくれました。ソフトドリンク(コカコーラやペプシコーラ)1本の中には約20gの砂糖が入っているのが目には見えないので、知らず知らずに摂取過多になってアメリカ人のObesity(肥満)の原因になっていると指摘しました。同様に喫煙の有害性についても、アメリカ国内で販売しているタバコの箱の表裏の表示と、EUで販売している同じブランドのタバコの箱の表裏の表示を見せて、タバコ企業が巧みに喫煙の有害性を国民に隠していると指摘しました。もっと面白かったのは、誰かのスマホを借りてユーチュブの画面(Camel Cigarette Commercial)を出して、保存されているタバコ会社の過去の宣伝の動画を見せてくれたことです。
https://www.youtube.com/watch?v=B230smi-ZEo
医師と美人の女優を使ってどのタバコを最も吸うかと調査をし、Camel ブランドと答えさせる宣伝で、喫煙の健康に対する有害性を巧みに隠ぺいしています。









朝食後はピアフッシングをするためにWrightsville Beachに行きました。海に突き出たピアは昔は木の丸太(多分マツ材)でできていましたが、ハリケーンで流されて、今はコンクリート製に変わっていました。ビーチではサーフィンをやっている人や、浜辺でスマホの音楽に合わせてダンスをしている若い女性や、波打ち際で遊んでいる小さな女の子や、サーフフィッシングをしているおじさん・・たちがいて、週末のバケーションを楽しんでいました。
フィッシングの道具一式(餌の海老付き)を3時間ということで2組借りて釣りをしました。私の釣果はピアの近くにいる小魚約10匹でしたが、全部写真だけ撮ってリリースしました。ピアの先端でこの小魚を餌に大物を狙っている人の中には、king mackerel(サワラ?)と呼ばれる魚を吊り上げて、秤量するためにボート小屋に戻る人もいました。ピアには欄干に残した餌のエビを狙ってsand piper(イソシギ)が来ていました。






















釣りを楽しんでからヨーグルトのアイスクリーム店に寄って、一人一人自分の好きなフレーバーのアイスクリームを混ぜて作って食べました。お金はカップの重さで計算して払う仕組みでした。
ローリーへの帰途に寄ったガソリンスタンドの駐車場の横には垣根で囲ったペット用のトイレ場所がありました。








モーテル戻って皆が帰った後、私はSymphony Lakeにウォーキング/.ジョギングに出かけ、2周(約5km)してきました。今夜はきれいな三日月が上っていました。
一泊二日の海岸の町への旅行でしたが、久し振りに元日本武道玄制道場(Gensei Dojo of Japanese Martial Arts)の弟子たち4人と集まり、楽しいひと時を過ごしました。Eugene君とはフィッシングをしながら二人だけになった時にどうして4番目の奥さんのKimさん(女医)と別れたのかと訊いたら、最初の奥さんから最後の奥さんまで(私は全部知っています)何が問題で別れたのか順に話してくれました。それぞれの奥さんには奥さんの言い分もあるでしょうが、Eugene君は9才の時にキューバでカストロ政権ができた時に両親と一緒にフロリダに亡命してきたという生い立ちですが、基本的にはスペイン的な文化というか家族観を背負ってきていますので、そこでアメリカ人の女性と妥協できないところ、相いれないところがでてきたような気がしました。