2017年11月3日金曜日

平成29年度千葉大学校友会総会・ホームカミングデーが大学祭の期間に合わせて西千葉キャンパスのけやき会館大ホールで開催されました。毎年のことですが、私にも名誉教授として招待状が届きますので参加してきました。
現在の学長は医学部出身の徳久剛史先生ですが、開会の挨拶としてスライドを使って千葉大学の現状について報告をしました。千葉大学は10学部(国際教養学部、文学部、法政経学部、教育学部、理学部、工学部、園芸学部、医学部、薬学部、看護学部)・大学院13研究科/研究院/学府から構成され、職員数3,456名、学部生数10,670名、大学院生数3,444名だそうです。
文部科学省は国立大学を次の3群に分類しましたが、千葉大学は重点支援③(全学分野で卓越)の16校の1つに入っています。
重点支援①(地域貢献)55校
重点支援②(特定分野で卓越)15校
重点支援③(全学分野で卓越)16校
第三期中期目標期間(2016~2021)のビジョンとして、研究三峰(トリプルピークチャレンジ)の推進として、未来医療教育研究機構(次世代医療人育成主体的改革の司令塔)、自然科学系教育研究機構(次世代理工系人材育成の司令塔)、人社系教育研究機構(融合型研究・教育改革の司令塔)の実現を目指し、研究面ではグローバルプロミネント研究基幹、教育面では国際未来教育基幹の役割を果たす、とのことです。
一見、もっともらしく聞こえますが、いかにも文部科学省に何か新しいことを目指しているような印象を与えるjargon(訳のわからない言葉)の羅列のような気もしました。
一方で、東京大学をはじめ日本の国立大学の世界的な評価は軒並み下がっていて、このままでは大きな問題を抱えていて基礎的研究の衰退が目に見えているので、何とか変革しなければならないとも訴えていました。同席していた園芸学部教授に確かめてみたところ、今年も園芸学部では教員(教授も准教授も助教も)一人当たり支給される年間研究費は10万円ということですから、あきれてものが言えません。

私にとって最大の収穫は、レストラン「コルザ」で行われた懇親会で、園芸学部花卉園芸学研究室卒業生で元東京都議会議員のYさんに出会えたことでした。大学卒業後放送局のアナウンサーとして約20年間勤務後、2009年に東京都議会議員選挙に当選し、2014年の衆議院議員選挙に立候補しましたが、同じ選挙区に刺客を贈られて次点で落選したとのことです。園芸学部出身者らしく、明日の地球と笑顔のために、「環境」、「農業」、「緑化」に取り組むとのことですので、できる範囲で応援してあげたいと思いました。

ノースカロライナ州に出かける前に、松戸駅東口のすぐ近くに建設中だった東横INNの工事は大分進行していました。帰国前にアメリカで見た三日月は、いつの間にか満月になっていました。