2017年11月24日金曜日

千葉大学園芸学部で同級生だったT君は農業高校の教員を定年退職後に民間稲作研究所認証センター http://inasaku.or.tv/center/ に勤務していますが、有機農業用資材の検査員の研修会で私が作ったスライドの一部を使ってもいいかと了承を求めるメールが届きましたので、もちろん全く問題ないとの返信をしたついでに、先週土曜に早稲田大学での寄付講座の講義で使ったスライド(新しいスライドが追加してある)も宅ファイル便で送っておきました。
有機栽培や無農薬栽培をしている農家(生産者)の中には、いまだに木酢液を農薬の代わりに使っている人がいるらしく、検査員がどう判断(適合か不適合か)していいか迷って苦肉の策として、「防除資材」としてではなく「その他の肥料及び土壌改良資材」と読み替えて渋々認めたりしていることがあるようでしたので、次の5点から木酢液には病害虫防除活性はないし、安全性にも問題があるという私たちの研究結果を知らせておきました。
(1)木酢液は製品によって成分が異なるので木酢液という1つの資材として括って薬効や安全性を論ずることはできない
(2)化学農薬が混入されていない木酢液には害虫防除活性はない
(3)木酢液は酢酸が主成分なので、培地上のある種の病原微生物(うどん粉病など)にはある程度の防除効果はあるが、病原微生物を実際の植物に接種して試験をすると全く防除効果がない
(4)高温の煙から採取した木酢液には発がん物質のベンツピレンなどが含まれている
(5)供試した木酢液は全て変異原性(遺伝子損傷活性=発がん性と相関関係がある)陽性である
これらの研究結果はすでに学会誌に科学論文として発表(印刷)してあるので、私の名前を引用して公表しても構わないと伝えておきました。

ノースカロライナ州の空手の弟子/友人のMargieさんから、確か2年前に海岸の町Wilmingtonに住んでいるEugene Sanchez君を訪ねた折に、彼の4番目の奥さんのKimさん(医師)のお母さんが老人ホームに入っているので会いに行きましたが、今朝亡くなったという知らせが届きました。Eugene君とKimさんは現在は別居中で、別居1年後の来年3月には離婚が成立する予定です。老人ホームの自分の部屋をお人形などで飾って、楽しく暮らしていたKimさんのお母さんの笑顔を思い出します。

園芸学部構内には、新しい就職ガイダンスの立て看板が立っていました。
午後遅い時間から道場で空手の稽古と筋力トレーニングを1時間しました。男子更衣室とシャワー室は先日モップ掛けをして掃除しましたが、そろそろ道場も雑巾がけをしようと思っています。
夕方の空には三日月が上っていました。