2017年12月15日金曜日

園芸学部の就職ガイダンスで今日は日本農薬株式会社が農薬業界について説明することになっていましたので、一番後ろの席で様子を見に行ってきました。
ちょっと早目に教室に着いたら、まだ日清食品ホールディングズによる食品業界の説明をやっていて、約10人の学生が参加していました。若い女性社員が主に営業の仕事の内容とやりがいについてスライドを使って上手に話していました。日清食品グループの2016年の売上高は約5,000億円で、2020年には時価総額1兆円企業を目指すと配布されたカラー印刷のよくデザインされた資料に書かれていました。



10分間の休憩時間に学生が入れ替わり、日本農薬の説明の時にも約10名の別の学生が参加していました。こちらも人事部の若い女性社員が農薬の役割や安全性や研究開発の流れや業界の現状などについてスライドを使って上手に話していましたが、配布資料は、日清食品に比べて白黒コピーの質素なものでした。農薬業界全体の市場規模が国内で約3,400億円、世界で約5.8兆円とのことで、その中で日本農薬は平成33年度(2021年度)に売上高1,000億円を目指すとのことでしたので、食品業界と農薬業界の規模の違いがよくわかりました。
日本農薬の現在の売上高の50%超は海外マーケットだそうですから、ほぼ飽和状態の国内マーケットではなく、今後はより積極的に海外に打って出るという方針だなと想像しました。参加者は男子学生よりも女子学生の方が多く、エントリーの方法や採用決定時期などについて質問をしていました。
これらのガイダンスは再来年(2019年)3月に卒業・修了予定学生が対象ですから、学部生にとってはまだ研究室に所属して卒業研究を始める前の段階の筈です。求人する方も、求職する方も大変だなあと思いました。