2017年12月2日土曜日

松園会というのは、千葉大学(主として園芸学部)出身者で植物保護に関わっている人たちの同窓会で、最近は少人数(10名程度)で年に3回ぐらい勉強会をしているようです。今日は今年最後の勉強会で、私に農薬に関する最近の話題について講演をするように依頼されていました。いつもより少し参加人数が多い(16名)ということで、従来使ってきたルノワールお茶の水店の会議室より少し広い、マイ・スペース&BB 池袋西武横店で開催されました。私にとっては初めての場所でしたが、多目的の部屋がたくさん並んでいて、都会ではこういう部屋貸しのビジネスが成り立つのだということを認識しました。
参加者の中には、千葉大学時代の私の研究室(生態制御化学研究室)を専攻した卒業生も何人かいて、卒業以来初めてに近いぐらい久し振りに会う顔もありました。
最近の話題と言っても、千葉大学を定年退職して10年も経った私よりも、業界の最前線で働いている卒業生の方が詳しい筈ですので、~私が現在まだ取り組んでいる農薬問題~という副題を追加して、反ネオニコチノイド剤の活動をしている医師や研究者の論文の科学的妥当性について検証し、最後に2015年と2016年にCrop Life Asia(アジア農薬工業会)の依頼でアセアン3ケ国を訪問して農薬について講演をしてきた時の経験について話をしました。
参加者の中には、すでに定年に近い年齢の卒業生も含まれていましたが、私が75才という後期高齢者になった今でもまだ現役として松くい虫防除問題や農薬暴露に関する問題について調査研究をしていることは、ちょっとショック(いつまでも元気だという意味で)だったようでした。
勉強会の後は場所を変えて、忘年会を兼ねた情報交換会(懇親会)が行われ、全員同窓生の内輪の仲間たちですから、楽しいひと時を過ごしました。
帰路、松戸駅に着いたら満月が出ていました。
松園会の幹事から、これからは毎年12月の勉強会には私に講演をお願いしますと言われたのは嬉しいのですが、毎年私自身がしっかり勉強して参加者の役に立つような情報を提供し続けなければならないということですから、大変は大変です。